「かもめ」(大千秋楽)を観る(速報と重複部分あり)
思えば東京初日から1ヶ月ちょっと、これだけ同じキャストを回数見たのは
「ハムレット」以来かも。
(「サイゴン」「レミゼ」とかキャスト替わりならもっとあり)
萬斎さんが主役じゃないし、演出もしないと言う珍しいパターンだったのですが、
見ていてちょっと気楽でしたし、平和な社会に投げ込まれた異分子、波風立てて
ナンボと言う、実に適材適所な(誉めてます)配役は見ていて楽しかったです。
しかし最終日は何か割にフツーに、生田くん誕生日公演よりアッサリ終わりました(笑)
一番笑ったのは、2幕、トリゴーリンが投げたかもめが勢い余って床に落ちた
ところと、3幕アルカージナとの喧嘩で遂にアルカージナのビンタがトリゴー
リンの頬にヒットしちゃったのと(前日まではもう少し柔らかかったので大爆笑)
4幕、「明日にはモスクワに帰ります」セリフを横で大竹さんが聞いて頷いて
安心してたところ。
特に最後のは、東京公演で「ロンドンに帰る」とトリゴーリンさんが口走ったのを
聞いているので(笑)、アルカージナが安心してるのか、セリフを間違えなかった
のを大竹さんが確認して安心してるのか判らないので逆におかしかったです。
びっくりしたのは、とにかく観客が静かだった事で、2階後方には客席の笑いが
聞こえなかっただけなのかもしれませんが、周りのお客さんもクスリともせず
見ていて、ひょっとして大阪のお客さんには、こう言うクスクス系くらいの笑いは
笑うレベルじゃないのかしらと勘繰ったくらい。
(大竹さんの判りやすい笑いには反応してましたし)
もう一つびっくりは役者の演技で、2幕終わり、ニーナがふらつかず、トリゴー
リンが支える必要がなかった事。
これは初めてで本当に不思議でした。
不思議はもう一つ。