ドラマ「ハンチョウ」
初めて見ました。
お目当てはゲスト出演の亀治郎さん。
ひょっとして、夏のPARCO劇場の舞台のために、佐々木さんファンへの
亀治郎さん顔見世かも(笑)
「七瀬ふたたび」もどきの濃すぎる刑事さんでした。
あれが麻阿さまなんですよねぇ、と「風林火山」の時と同じリアクションして
しまいました。
初めて見ました。
お目当てはゲスト出演の亀治郎さん。
ひょっとして、夏のPARCO劇場の舞台のために、佐々木さんファンへの
亀治郎さん顔見世かも(笑)
「七瀬ふたたび」もどきの濃すぎる刑事さんでした。
あれが麻阿さまなんですよねぇ、と「風林火山」の時と同じリアクションして
しまいました。
もう半年経過してました。
いやびっくり。
ま、びっくりって毎年書いてますよね、多分(苦笑)
この上半期は期待と結果が割に一致してなかったような。
ベスト5はこんな感じかな(順不同)。
※冬物語
※95kgと97kgのあいだ(再演)
※NINAGAWA十二夜(再々演)
※伽羅先代萩(4月歌舞伎座)
※女殺油地獄(6月歌舞伎座)
わ、蜷川さんのと歌舞伎しかない。
同じキャストの再演と歌舞伎を外したら
※冬物語
※雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた
※淫乱斎英泉
※キサラギ
※ムサシ
かな。
それでも、蜷川さん3/5ですね。
歌舞伎は、この2作品を含め「十二夜」以外はすべて吉右衛門さんと仁左衛門
さんに。
「冬物語」は田中さんの年齢不詳さと、摩訶不思議ストーリーを見せつけた
演出の力業に。
「95kgと97kg〜」は、にしすがもと言うロケーションの面白さと多様な年齢の
役者の地層の作り出す説得力。
「十二夜」は初演から見続けている中での、菊之助くん亀治郎くん、錦之助
さんのうまくなり方もさることながら、気の効いたおじさまぶりを振り撒く
左団次さんの底力。
「雨の夏〜」は三田さんの凄み。そして見られませんでしたが、楽間際の
アクシデントを乗り切ったスタッフ、キャスト力。
「英泉」は山路さん、浅野さんは無論、意外なパワフルさを見せた田中さんと
イマジネーションを喚起する美術セット。
「キサラギ」は映画の面白さを下手にいじらず、ラストだけを舞台ならではの
演出にした演出家のさじ加減と今村ねずみさんの熱演。
そして「ムサシ」
空前の豪華キャストで話題とチケット争奪的には今年ナンバー1か。
ただし、個人的には全部に日が当たったみたいに、影なく分かりやす過ぎた
のと、基本、夢オチ系嫌いなのでラストに難あり、でした。
ワーストの方は全て期待ハズレと言う意味で。
順不同に「リチャード三世」「蜉蝣峠」の古田2主演作品、「江戸の青空」、
「イリノイのリンカーン」、「ワーニャおじさん」、「昔の女」そして「桜姫」
(現代劇版)あたりでしょうか。
期待しすぎなのか、選び方に間違いがあるのか(嘆)
「Qさま」や「ネプリーグ」に出演、いつの間にかバラエティ番組に、春猿
さんと並んで一番出ている感じになってきた亀治郎さん、ついに一昨日の
「タモリ倶楽部」に出演されてました。
テーマは勿論「浮世絵」。
神田の浮世絵専門店で浮世絵鑑賞をやってましたが、びっくりしたのは
、亀治郎さんやタモリさん、おぎやはぎのメンバーはともかく、店の店主までが
コレクションの一つとして見せておきながら、国芳の壁の落書きを写した風に
見せかけた「無駄絵」の意味を「良く知らない」と言っていた事。
当時の役者絵禁止の決まりを、壁の下手な落書きを写しただけで、役者の
似顔絵なんて描いてないですよ、と言い訳して掻い潜るため(当時見る人が
見れば、どの絵が誰かくらいの事は判ったらしい)だと言うのは、役者絵を
暫く見ていたら、必ず国芳のこの辺の「お上との知恵比べ」的作品群には
行き当たる筈なんですけど。
なんてツッコミを入れつつ、全く違和感なくタモリワールドに馴染んでいた
亀治郎さん、さすが!
来月のコクーン歌舞伎「桜姫」上演に合わせ、7/5(日)の昼に、109前から
Bunkmauraの間の「文化村通り」で、御輿に毛槍、赤坂の芸者さんも参加して、
賑々しく「お練り」が行われるそうです。
文化村サイトによれば、勘三郎さん以下主要役者7人と串田さんが登場、本店
前では鏡割りもあるそうです。
最新号は菊之助くん特集。
コメントに蜷川さん、玉三郎さんなどに混じって萬斎さんのも。
去年、「わが魂〜」に出演した時のエピソードの一つを披露
されています。
あの出演者で焼き肉パーティはすごそう・・・
雑誌公式サイトはこちら
新橋演舞場。
三演目があるとは、初演の時には思いもしませんでした。
初演時は歌舞伎ファンと言うより蜷川さん舞台ファンが「蜷川さんが歌舞伎を
やるなら見に行くかな〜」な感じで、歌舞伎ファンは「新作」と言う事で敬遠
気味でした。
再演で少し歌舞伎ファンにも認められ、今回は周りの反応を見ていると、これが
初見の人も多く、イギリス公演と言う、言い方は悪いけれど箔がついて、普通の
人も普通の歌舞伎の一つとして見に来るようになったのかなと言う気がします。
そして今回ロンドンバージョン用に少しクドいけどシェイクスピアらしかった
理屈っぽく冗長なセリフやシーンが整理省略がされたため、すっきりしました。
(あのクドさも結構好きでしたけど)
初演、再演のプログラムと見比べると、序幕はほとんど変わらず、二幕と大詰の
場の区切りとか小さい場の省略とかがかなり行われていますね
確かに2幕半ばあたりから、登場人物の出入りが頻繁になって、ここいつで
この人何してたっけ?とちょっとばたばたしてた感じはしました。
10月と言えば、「コーストオブユートピア」の日程終盤と「ヘンリー六世」の
初日が来るだけでもう個人的には目一杯なんですが、名古屋御園座の
歌舞伎公演が、なんと顔見世と言う事もあり、通しで「仮名手本忠臣蔵」を
やるのだとか。
しかも出演が仁左衛門さんに秀太郎さん、左団次さんに団十郎さん、福助、
橋之助、孝太郎、愛之助と魅力的な顔ぶれ。
逆に言えば、この月に歌舞伎座と演舞場に出演はなしと知れますが、ホント、
これで上記2作がなければ、久しぶりに名古屋遠征したかったかも。
今回は「女殺〜」をみたいばかりに、久しぶりに同じ部をリピート。
休みの都合で2日連続になりましたが、まだ何回か見たいと思う程でした。
まずはその他の演目から。
1演目目の「草摺引」は2日共他のチケット取りの為に間に合わず、次の
「角力場」から。
勿論吉右衛門さんの放駒と幸四郎さんの濡髪がっぷり四つの芝居が見もので、
ご兄弟の「大一番」を堪能させて頂きました。
ただ個人的には、濡髪ってもっと出の時大きく見えると言う思い込みがあった
ので、幸四郎さん結構スルリと出てきたので拍子抜け。
また染五郎さんは器用な人ですが、この人の風とはやはり違う上方風のつっ
転ばしには残念ながら見えず(仕方無いですが)、単なる抜けたボンボン
でしたね…
話自体好きでない(のになんで繰り返し上演されるか判らない)ので、吉右衛門
さんが出てなかったらパスしたかも。
偶然、仁左衛門さんの与兵衛と、市村さんのゴッホを同じ日に見ました。
どちらもどう見ても「無理矢理若作りしてる」ようには見えない凄さ。
芸のチカラ、をつくづく感じました。
と言う訳で「炎の人」を見てきました。
レビューは別項。
昼の部一番のみもの、「女殺油地獄」
いや、壮絶。そして絶品。
まさに一世一代に相応しい強烈過ぎる、仁左衛門さんの与兵衛でした。
働かず遊びまくり、自分可愛さしかない自分勝手。
周囲の人間の好意は踏みにじり、甘え、果ては思うようにならないと、今時の
若者よろしく、見境いもなくプチっと殺してしまう浅はかさ。
油屋店先の場は、結末判っていながら、つい、いつ切れるか、やるのは今かと
息を飲んで見てしまいました。
名セリフ「不義になって貸して下され」も最初はごく思いついたように、そして
徐々に確信持っていくあたり、表情の変化共々、一瞬も目が離せませんでした。
ご自身は「若さがなくなったから」と演じるのをこれきりとおっしゃってますが、
いや拝見する限り、全く無理なく違和感ない見事な23歳ぶりでした。
また、これまでどうしても格の違いが拭えなかった孝太郎さんが、遜色ない
若お内儀ぶりで、油屋店先のシーンも互角の見事さでした。
これでもう少し、与兵衛に漬け込まれる、隙とか、弱さとかが見えると、説得
力が増すと思いますが。
脇も全員手硬く、特に歌六さんの義父は勿論、梅枝くんの妹、新悟くんの若侍
など、若手も頑張っていて、素晴らしい一幕でした。
シアターコクーン。
歌舞伎で言う「桜席」、舞台上下袖の仮設席は、途中から舞台奥を背にする
様に動く可動式で、さらにかなり舞台面から高いので、視野的には面白いで
しょうが、通常の客席側からみている限り、高所恐怖症の人にはお勧めでき
ない感じもします(すくなくとも最前列でミニスカートは止めた方が)。
さて本題。
恐らく来月と両方観る多くの人が「先に歌舞伎やってくれきゃ、どうアレンジ
されてるか、相違点が判らないし」と思ったのでは?
そして恐らく、かなり好き嫌いが(正直かなり辛口批評が)出そうな芝居だし、
「現代能楽集」とかで、引いた元と違いすぎて何が何やら〜と思うのと一緒で、
違いすぎじゃんと突っ込む人もいそう。
また「ハムレット」を連想させる、墓掘りたちの芝居と言う設定(多分)が
余り機能せず、逆にややこしくなっているし、妙な客観が割り込まれるのに
違和感を感じる人もいるでしょう。
ただ個人的には、意外に大丈夫?でした。
まるまる1時間、歌舞伎役者との出会いの歴史と「NINAGAWA十二夜」語り続け
ていました。
蜷川さん、海外でも劇評読まないようで、司会の鈴木さんが読み上げる、
イギリス公演の現地紙の評の翻訳をかなり心配そうに聞いていたのが
印象的でした。
意外に普通でした。
さよなら公演ということで、いつもの大胆な企画ものができなかったか、
直前の6~7月の「桜姫」にぎりぎりまで時間を取られるために新企画に
手が回らなかったか、盟友、野田さんの池袋の劇場の芸術監督就任の
時期に重なって、こちらも協力が得られなかったか、いろいろ邪推。
とりあえず、個人的には前にも書きましたが同時期コクーンで
「牡丹灯篭」を見るので、何も1か月に2つも3つも怪談見なくてもなあ~と
ちょっと躊躇中。
<第一部>
★天保遊侠録
勝小吉:橋之助、松坂庄之助:勘太郎、大久保上野介:彌十郎
阿茶の局:萬次郎、八重次:扇雀
★六歌仙容彩(遍照・文屋・業平・小町・喜撰・黒主)
僧正遍照/文屋康秀/在原業平/喜撰法師/大伴黒主:三津五郎
小野小町:福助
祇園のお梶:勘三郎
<第二部>
★真景累ヶ淵・豊志賀の死
豊志賀:福助、新吉:勘太郎、お久:梅枝、勘蔵:彌十郎、
噺家さん蝶:勘三郎
★新歌舞伎十八番の内 船弁慶
静御前/平知盛の霊:勘三郎、源義経:福助、舟子岩作:高麗蔵
舟子浪蔵:亀蔵、武蔵坊弁慶:橋之助、舟長三保太夫:三津五郎
<第三部>
★お国と五平
池田友之丞:三津五郎、若党五平:勘太郎、お国:扇雀
★怪談乳房榎/中村勘三郎四役早替りにて相勤め申し候
菱川重信/下男正助/蟒三次:勘三郎
磯貝浪江:橋之助、重信妻お関:福助
プレイガイド情報。(松竹情報も出ました)
海老蔵さんが座頭と言うのは判ってましたが、演目はどうやら「五右衛門」
ものらしいです。
八月歌舞伎公演「石川五右衛門」(仮題)
8/8(土)〜8/17(月) 新橋演舞場
出演:市川海老蔵、中村七之助他
と言う事は今年は歌舞伎座の納涼歌舞伎に七之助は出ないのか、あるいは
新橋→木挽町を行き来するのか?。
どちらにしても歌舞伎座の演目が気になるところ。
今日の読売新聞は朝刊も夕刊も思わずニヤニヤ。
朝刊には一面で映画「ハゲタカ」の告知がカラーで掲載され、夕刊には、
特集記事で「桜姫」連続公演がカラーで大きく扱われ、対向ページは広告ですが、
歌舞伎座さよなら公演関連企画としての「NINAGAWA十二夜」についてが大きく
出ています。
ついでに朝日新聞朝刊も経済面に「ハゲタカ」の現在、みたいな記事に、
「ハゲタカ」のシーンの写真が使われていて、びっくりしました。
映画公開はいよいよ来週末。
ムックスタイルの演劇雑誌の創刊2号は、私がアンケートに是非やって欲しい
企画で送った記憶のある、稽古場特集。
蜷川さんの「ムサシ」舞台裏も紹介されていて、中越さん、小峰さんなど
蜷川組お馴染みの強力スタッフのインタビューが出ていて一も二もなく購入。
特集ページに比べると後半の公演データページが一通りで愛情注がれ感が
薄いのが難点ですが、なかなか面白く出来ています。
表紙は地球ゴージャス公演で初舞台を踏む三浦春馬くん。
「演劇プルミエ」第2号
発売中。
演目は不明ですが、八月、歌舞伎座は恒例、勘三郎一座(三津五郎、
福助、橋之助、勘太郎他)で「納涼歌舞伎」、演舞場は海老蔵さんメインで
「花形歌舞伎」だそうです。
コクーンが「牡丹灯籠」なんで、いっそのこと「四谷怪談」「皿屋敷」で、
東京で三大怪談一気見とか…。
「ぴあ」に勘三郎さんのインタビューが掲載されてました。
まず上演順は後ですが、歌舞伎版は七之助さんの桜姫、勘三郎の清玄、
橋之助さんが権助。
そして6月の長塚版では、それぞれがマリアン、セルゲイ、ゴンザレスとなり、
舞台は南米になるんだとか。
ついでに他のサイトもチェックしたところ、どうやら配役はこんな感じらしい
です
マリア〜桜姫/大竹しのぶ〜中村七之助
セルゲイ〜清玄/白井晃〜勘三郎
ゴンザレス〜権助/勘三郎〜橋之助
あと長浦役は扇雀さんで、6月はそれに当たる役を秋山菜津子さんが(役名
不明)、残月が弥十郎→古田さんとか。
しかし制作発表の時、長塚さんはイギリス留学中、串田さんはフランスでサー
カスを演出中だったそうで、歌舞伎に関わるスタッフもインターナショナルに
なりました。
いよいよ「陽炎の辻3」に中村錦之助さんの長男、隼人くんが、次期将軍
候補、15歳の家基役で登場しました。
切れ長で涼やかな目元、端正なビジュアルはパパ似、さすがに梨園の
御曹司、髷姿も弓を引く姿も決まってました
美少年で鳴らした山本くんも霞む凛々しさ。
磐音と二人並んで寝そべっているのはどうなんだ!って感じでしたけど。
実際も16歳くらいですし、ぴったりでした。
演目、出演者判明。
海老蔵&玉三郎コンビに、いつもなら八月の納涼に出演する中村屋さんの
若手が加わっての座組。
個人的目玉は夜。
海老蔵&玉三郎の「天守物語」と海老&獅童&勘太郎の激若トリオによる
「夏祭浪花鑑」。
特に「夏祭〜」は、コクーンでさんざん見てきた勘三郎さん&橋之助さんの
団七&徳兵衛コンビに海老蔵くん&獅童くんが、更に勘三郎さん、福助さんが
演じていたお辰を勘太郎くんと、完全一世代下がった組み合わせ。
獅童くんは再演だったかでおぼっちゃま・磯之丞で、冒頭「先代萩」の「床下」を
やっていたのがいまだ印象深く、いきなり徳兵衛に「出世」かとびっくり。
また玉三郎さんの鏡花作品は実はテレビでしか見たことがないので、何とも
言えませんが、どちらにしても「さよなら公演」とは思えない(毒)チャレン
ジャーな配役です。
7/3〜26
詳細は松竹サイト
情熱大陸にしては取材期間短かったのか、ロンドン公演と言う大プロジェクト
密着にフォーカスを絞り切らなかった構成の失敗か、何かイマイチでした。
そのロンドン公演全然満足してないと言った菊之助くんの言葉が印象的
でしたが、蜷川ファンとしては蜷川さんコメントが少なくて残念でしたし、もっと
日英の差異とかにイギリス側からの突っ込みの視点が欲しかったです。
にしてもどこまでも好青年菊之助くん、20年後はかぶいていたいと言っても
いましたが、きっと後ろ指指されず王道を行ってる気がします。
歌舞伎チャンネルの楽しみなインタビュー企画「芸に生きる」の6月放送分に
遂に蜷川さんが登場します。
勿論「NINAGAWA十二夜」上演に合わせてのオンエアなので、それ関係になると
思いますが、インタビュアーの鈴木治彦さんとどんな話になるか楽しみです。
詳細は番組サイト

地下鉄駅売店裏に発見。
トランプ仕立ては再演と一緒ですが、下にロンドンのシルエットが加わっている
のが今回の特徴です。
しかし初演は余裕、再演も楽勝だったチケット取り、今回は行けるのが限定
された土日だったせいもありますが、全く思ったような席が取れませんでした。
言い方悪いけれどやっぱり「ロンドン凱旋公演」が効いたのかしらと邪推。
不思議なタイミングでスタートする木村拓哉さん主演ドラマの初回ゲスト
として、海老蔵さんが怪しげな刑事役で出演されるとの事。
朝のみのもんたさんの番組にメイキング映像が映ってましたが、完全に他を
圧する存在感でした。
スキンヘッドだし。
スポニチサンスポ情報によれば概要は以下の通り
「MR.BRAIN」
5/23〜 毎週土曜日19:56〜(初回100分スペシャル)TBS系
ここ数年、なんだってこんなに繰り返し「先代萩」がかかるのか判りませんが、
玉三郎さん、菊五郎さん、菊之助さんそして今回の玉三郎さんと見まくり状態。
今回は前3回では省略されていた飯炊きがあったので楽しみにしてました。
八汐と勝元には大好きな仁左衛門さんですし、弾正にはこれも今見逃せない
吉右衛門と揃って気合いを入れて拝見。
玉三郎さんは「竹の間」では殆ど感情を顕にせず迫力不足でしたが、「御殿」
で鶴千代を袂で守りつつ視線はきっぱり八汐の背中に真っ赤に充血した
眼差しが注がれていてすざまじかったです
(睨みがちょっと海老蔵さんに似てました)
竹の間では福助さんの沖の井が八汐と対等にバトルする存在感を示してました。
(偽の願書をヒラヒラさせ方はちょっとやり過ぎ…)
飯炊き自体にさほど有り難みはなかったけれど、鶴千代、千松の空腹さがより
強調され、とりわけ千松は次の、毒菓子を食べるところのいじらしさが募り
ました。
「床下」は三津五郎さんの男之助に吉右衛門さんの弾正と見事な組み合わせ。
特に吉右衛門さんの弾正は初見でしたが、目から発せられる凄味が強烈でした。
ゆらりゆらりと入る弾正に揚幕から当たるライトが定式幕に作る影が、揚幕に
近づくにつれて徐々に大きくなってふいに消えるのが、3階から見ていると
とてもインパクトがあります
(花道自体がすぐ見えなくなるため、この見え方が僅かな楽しみだからでも
あります)
前半に比べて大抵つまらなくなる「対決」も仁左衛門さんの勝元に吉右衛門
さんの弾正となれば完璧。
吉右衛門さんの弾正は、次の刃傷も含め私がここ数回見た弾正の中では怖さに
おいてピカ一でしたし、八汐から一転爽やかな捌き役の仁左衛門さんも、余り
理屈っぽくならず形にきれいさがあり見惚れました。
(「刃傷」のラスト、ちょっと外記に対して思い入れ強過ぎて泣きっぽくなった
のは個人的には好みではなかったですが)
刃傷が対決よりおもしろかったのは、やっぱり吉右衛門さんのキャラのおかげ
でしょうか。
外記の歌六さん、宗全の彦三郎さんと脇もきっちりしまって楽しめました。
日生劇場。
「赤い壁」と「赤い城」をハシゴしたら、どちらにも偶然獅童くんが出演されて
ました。
新作で芝居に期待して行ったのに芝居はズダボロ、かろうじてお気に入りの
役者が出ていたから持ったものだわ〜と自分を慰めるある種不幸なパターンに
たまに出くわしますが、今回のは役者目当てで見に行って、芝居の世界観が
予想以上に良くて、これならいっそ違う役者で見たかったと思った珍しい例に
なりました。
土曜日朝凄い寝坊をしたせいもあり、昼の土スタにゲスト出演されていた
カトケンこと加藤健一さんの久しぶりのドラマ出演作になる「遥かなる絆」の
初回を録画し忘れ見損ないました。(土スタは毎週録画設定しているので
見られた)
クヤシイ…
更に、その土スタを見ていたら、同じく18日スタートのドラマ「陽炎の辻3」に
錦之助さんの息子、隼人くんが次期将軍役でテレビドラマ初出演だそうで、
初々しいコメントがオンエアされていましたが、ノーマークでこれも初回
見逃しました。
それにしても隼人くん、パパ似の爽やかな美少年で、ファンが一気に
増えそうな予感。
「ボクらの時代」後半をやっと見ました。
小栗くんがエキストラのレベルの低さを強烈に嘆いていて、学校を作る野望に
ついても熱く語っていたのが印象的でした。
エキストラのボランティアを組織化している○Xにちょっと喧嘩売ってるかも?
まあ海外の映画作りと比較するのは無理がある気はしますけど、志の高さと
使命感は凄い。
前にも書いてますが、明日は我が家のBSはフル稼働のエンタメデイ。
まず朝9時から海老蔵さんの「信長」。
再放送ですが勿論目当ては横田さんと廣田さん。数少ない引きの絵の
中でお二人をさっと見つけるのがポイントです(笑)
夜はWOWOWで大好きな映画「アフタースクール」、そして深夜にNHK-hiで
「NINAGAWA十二夜〜ロンドンバージョン」
更にF1中国GPもあるし、勝手に大変です(笑)
六月は「十二夜」だけと思っていたら、下旬に「狂言劇場六」あり、コクーンで
現代版「桜姫」あり、さらに「炎の人」@天王洲銀河劇場もあるのですが、
業務的に休みが取りづらい時期なので、「炎の人」は他の公演が取れてから、
と思っていたら、なんと歌舞伎座の昼の部に、見ないではとても済まされない
松嶋屋さんの演目が…(嘆)
ひぇ〜。
歌舞伎座さよなら公演
六月大歌舞伎
6/3(水)〜27(土)
昼の部
★正札附根元草摺
松緑/魁春
★双蝶々曲輪日記〜角力場 幸四郎(濡髪)/吉右衛門(放駒)
★蝶の道行
梅玉/福助
★女殺油地獄〜片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候
仁左衛門(与兵衛)/孝太郎(お吉)/彌十郎(森右衛門)
秀太郎(芸者小菊&母おさわ)/梅玉(豊嶋屋七左衛門)
幸四郎、吉右衛門の「角力場」、話は好きじゃないですが、魅力的な
兄弟競演ですし、何より「女殺」が。
仁左衛門さんの与兵衛はまずもう見られないと思っていたので、これは
はずせません。
ついでに夜の部。
★門出祝寿連獅子〜四代目松本金太郎初舞台
金太郎/染五郎/幸四郎/松緑/芝雀/友右衛門/吉右衛門
★極付幡随長兵衛〜公平法問諍
吉右衛門(幡随院長兵衛)/仁左衛門(水野十郎左衛門)/歌昇/
染五郎/松緑/歌六/東蔵/梅玉/芝翫
★梅雨小袖昔八丈〜髪結新三
幸四郎(新三)/福助/染五郎/高麗蔵/彌十郎/歌六
正直「蟠随院〜」は苦手なので、夜はパスかな。

6日の日経夕刊最終面は歌舞伎記事が二つ並びました。
一つは四月歌舞伎座評。
もう一つは「NINAGAWA十二夜」ロンドン公演レポート。
劇場客席の反応、劇評を押さえつつ、海外公演ならではの工夫を丁寧に拾って
いて、日本公演を見ている人間には大変興味深い内容でした。
写真も、織笛が喪に服しているのを示すために赤姫のお約束の衣装の上に黒の
紗の着物を羽織っているもの。
確か、日本での初演の準備の様子が写った映像で、何か喪と判る黒い着物は
ない?と尋ねる蜷川さんに、歌舞伎の衣装さんが「喪の被ぎはこれ」と、
薄水色の物を示し、蜷川さんがう〜んと首を傾げていたシーンがあって、
歌舞伎と演劇のギャップが凄く印象に残っていたので、海外公演だからとは言え、
歌舞伎のスタッフもこの数年で随分対応が柔軟になったなぁと、一枚の写真に
妙に感心してしまいました。
また翻訳、字幕の苦労、花道を使わなかった事情などにも言及していて、面白い
記事でした。
パルコ劇場、またすごい興味深い作品上演決定です。
「狭き門より入れ」
作・演出:前川知大
キャスト:佐々木蔵之介、市川亀治郎、中尾慶明、有川マコト、手塚とおる、
浅野和之
会場:パルコ劇場
企画:TEAM申
日程:8/17〜9/6
<お館様・信玄>と<真田幸隆>の顔合わせだわ、なんて思うのは
「風林火山」見過ぎの弊害。
しかし浅野さんまで出るなんて豪華すぎ!
予告を見ていたら、来週は海老蔵さん、小栗くん、藤原くんという
凄い組み合わせだそうです。
海老蔵さんと藤原くんは「武蔵」を演じた者同士ですし、勘太郎くんを
通じてひょっとして面識くらいあるかもですが、海老蔵さんと小栗くん、
と言うか歌舞伎と小栗くんて不思議な顔合わせの印象です。
4月5日(日) フジテレビ系 朝7時~
録画予告しておかないと絶対起きる前に終わってしまう時間帯です。
公式はこちら
三響会情報。
8/3(月)、4(火)
1日2回公演
萬斎さんは「二人三番叟」にご出演。
前に新橋で染五郎さんとやった演目ですが、三番叟も安宅(勧進帳)も、
石橋もこれまで見た範囲では、派手な歌舞伎との連舞は、能楽圧倒的
不利なのがちょっとくやしいんですよね・・・
27日のゲストは勘太郎くん。
なんかやっぱり真面目な人ですね。
しかし青山学院初等科の、不思議なランチ企画にはびっくり。
青山ボーイはああ言う小さい時からの「英才教育」で育まれるのかも。
月曜日はコクーン歌舞伎繋がりで笹野高史さん。
bunkamuraサイトに日程と出演者が発表されました。
福助さん、出ないんですねえ・・・
「桜姫」
中村勘三郎、中村橋之助、中村七之助、笹野高史、
坂東彌十郎、中村扇雀 他
7/9(木)~30(木)
そしてどうやら、今回はコクーン歌舞伎で恒例だった、前方の平場席
(靴脱いで座る)が廃止されて、1等も椅子席かベンチ席という表現に
なっています
やっぱり足が疲れるとかあったんでしょうか。
1等席 ¥13,500
2等席 ¥9,000
3等席 ¥5,000 (いずれも税込)
「俳優祭」チケット、朝から仕事の前、昼休みと電話頑張りましたが、
繋がった時は当然のように完売でした。
やっぱり…
しかしKDDI規制を突破しないとNTTにすらつながらないなんてなあ~
染五郎さんが新聞配達員役で出演されている「今度の日曜日に」
(けんもち聡監督)と言う映画が4/11(土)から新宿武蔵野館ほかで
公開だそうです。
共演は韓国人歌手のユンナさん、竹中直人さんら。
染五郎さんはまもなく公開の「相棒」のスピンオフ映画にも出演ですが、
何かパパに比べると比較的現代ものの印象が薄いので新鮮ですね
(ドラマは「ロケットボーイ」と「古畑」の落語家役くらいしか記憶にない)
また朝日新聞の「どらく」サイトにインタビューが掲載されてますし、
今日の「いいとも」に出演されてたようです。
その繋がりで明日は勘太郎くん。
26日付のイギリスのインディペンデント紙のwebサイトに「NINAGAWA十二夜」の
レビューが早くもアップされました。
評価は5つ星中3つ星。
映画のタイトルをもじって「A classic, lost in translation」という若干皮肉っぽい
タイトルです。
おぼつかない語学力でざっくり読んでみました。
※以下すべて文責はかのこ本人。つたない英語力なので、間違い多数の筈
なので是非ご指摘ください。
前半はいわゆる実に日本的(日本人の目にはかなり歌舞伎的範疇は超えて
いるのですが)なアイテムが目白押し、また歌舞伎の型を使った演技という
のがこの評者の期待ではなかったのか「目玉焼きみたいな満月」とかあまり
好意的ではない単語が並んでいます
(それがないと歌舞伎にならないので、そのあたり、歌舞伎という括りとして
見られてない証拠かも)。
それでも菊之助さんはチャーミングと書かれ、また亀治郎さんの演技が
「西洋人には」最も目を引いたようです。
そうは言いつつも、日本がシェイクスピアをどう見ているかというのを知るには
非常に意味があると評価していて、満席とwebには出ているけど、実際には
空席が多かった。企業向けの招待券とかか?もしチケットがあって行かないの
なら、他のみたい人の機会のために返すべきなんてコメントが付いています。
<28日補足>
27日朝の「めざましテレビ」(6時前)に映像が映りました。
パーティでの菊之助さんのコメントなどが28日のスポーツ紙に出ています
(スポーツ報知、日刊スポーツ)
表記の様なお特なチケットを発見、キャスト、スタッフに期待はありつつ、
同じだけ不安がなくもなく、購入をためらっていた公演でしたが、ここまで
サービスされて、思わず購入ボタンをぷちっとやってしまいました。
勿論売れ行きが今ひとつだからの設定なのの証明でもあるので、不安は
不安ですけど。
それでも9500円のS席が半額でしかも当日希望者先着でバックステージ
ツアー参加可能日もありと言われたら、許せるかなと。
「赤い城黒い砂」
日生劇場
4/11〜26
片岡愛之助、中村獅童、黒木メイサ他
ハーフプライスチケットは@チケットぴあで受付中。
バックステージツアー日など詳細は公式サイト。
松竹サイトに4月27日に開催の「俳優祭」の開催と概略が
発表になっています。
三津五郎さん企画構成による舞踊 (「狸八島」「おまつり」)、そして、
仁左衛門さん企画構成、團十郎さん演出による
『灰被姫 シンデレラ~賑木挽町戯場始(にぎわうかぶきざことはじめ)』
だそうです。
チケットは27日電話のみで受け付け。
見たいと思ってもまずチケットは手に入らないので、また歌舞伎チャンネル
での放送まで待つしかないでしょうけどね。
ユニクロの4990円のジャケットの新聞広告に海老蔵さん登場。
かっこいいけど、何か海老蔵さんって、一番ユニクロに遠いイメージなんで、
逆に目立ちます。
かなり厳しい顔(笑ってない)の写真が、妙に居心地悪そうに見えるのは、
私の先入観のせいかしら(苦笑)
英語タイトルですが、第二次大戦を挟み、否応なしに様々な苦難に直面しながら、
村歌舞伎の存続にかけた人たちの切ない物語。
本物の歌舞伎役者である愛之助さん、孝太郎さんが出演、仁左衛門さんが特別
出演(題字も)と聞いて楽しみにしていました。
「神霊矢口渡」や「絵本太閤記〜十段目」など実際の歌舞伎の演目が演じられ
たり(村歌舞伎なので普通歌舞伎と少し違うので役者さんはかえって大変だった
筈ですし、本職の歌舞伎役者と同じ舞台に立つ麻生さんもさぞかし)、女一人
男二人で「三人吉三」の大川端の台詞を練習していたりなど成る程〜なシーンが
あり、また、仁左衛門さんはじめ串田さん、中には今は亡き、北村和夫さんなどが
一場面ながら出ていらしてたりと細かく楽しめました。
(秀太郎さん出演はエンドクレジットまで気づかず残念)
「さよなら〜」を銘打っての始まるや、メジャー作品のオンパレードで、
すごい気合いと思っていた歌舞伎座公演、5月の演目が発表されましたが、
どうやら5月は昼の「暫」と「加賀鳶」以外は、地味目の渋い演目を豪華な
配役で見せる趣向の模様。
と言うか、余り見かけない演目ばかりで良く判りません、が正直なところ。
昼歌舞伎座→夜演舞場のはしごも有りかも。
詳細はこちら(歌舞伎美人サイト)
08年度(第59回)芸術選奨の受賞者が発表されました
滝田さんはアカデミー賞受賞以前から決まっていたそうで、良いタイミング
でしたね。
詳細は毎日新聞サイトに全員のお名前が出ているのでそちらで
確認していただくとして、私が目を止めたのはこんな方たちです。
()内は対象作品
★文部科学大臣賞
<演劇>脚本家・鄭義信さん(舞台「焼肉ドラゴン」)
演出家・劇作家、松本雄吉さん
(野外劇「呼吸機械<彼>と旅をする20世紀三部作#2」)
★文部科学大臣新人賞
<演劇>市川亀治郎さん
(新春浅草歌舞伎「祇園祭礼信仰記~金閣寺」雪姫役など
<映画>蒼井優さん(映画「百万円と苦虫女」)
<放送>NHKディレクター・柳川強さん(ドラマ「最後の戦犯」など)
和楽4月号、特集は「さよなら歌舞伎座カウントダウン」。
芝翫さん(夫人も!)、仁左衛門さん、玉三郎さん、染五郎さんなどのインタ
ビュー掲載されているようです。
公式サイトは こちら
そう言えばそろそろ歌舞伎座5月の「団菊祭」の演目発表でしょうか。
菊之助くんは去年の団菊祭を「わが魂〜」と被って見送っているので、
さすがに今年は出演でしょう。
尚、演舞場の五月の方は、ぴあで「お弁当付チケット」の抽選販売実施中。
抹茶みるくさまから情報が!とコメントを頂いて確認したところ
Bunkamuraサイトが1日で情報追加されていました。
キャストの豪華さにひたすらびっくり。
Bunkamura20周年記念企画
「桜姫 -現代劇版」
6/7(日)~30(火)
原作:鶴屋南北 脚本:長塚圭史 演出:串田和美
出演者:秋山菜津子、大竹しのぶ、笹野高史、
白井晃、中村勘三郎、古田新太
なんでしょうか、この濃さは(苦笑)そしてよくこのメンバー
全員のスケジュールが空いていましたね。
そして抹茶みるくさまから冊子の文字に注目とご指摘が
『「桜姫」を2つの違う趣向で魅せる2か月、まず6月は・・・』
です。
ですから確かに7月は別の=歌舞伎版ということなのかもと
推測できます。
ただし、抹茶みるくさま同様、6月の私は新橋演舞場の
「NINAGAWA十二夜」に専念予定ですので、こちらはかなり微妙。
【1日補足】
やはり7月は予想通りの展開だそうです。
詳細は不明。
最近『ささやき女将』似のおばさまによる「宗家」騒動もすっかり静かになり
ましたけど、伝統芸能の家元のシステムの不思議さを改めて感じたのが、
上方舞の「楳茂都(うめもと)流」という流派の四代目家元に、歌舞伎の
片岡愛之助さんがなるというニュース
(来月1日に大阪松竹座で襲名披露公演をされるらしい)。
最初、歌舞伎の役者さんが日本舞踊をやっているのは当然なので、
愛之助さんが楳茂都流の既に師範とか持っていて、それで選ばれたのかと
思ったら、ニュース記事などを読むと、どうやら愛之助さん、ご自身は
花柳流を学ばれていて、これまでこの流派の踊りとは縁がなかったらしいのです。
何しろ1日の公演のために「集中的に修練した」「流儀を身につけること」
(いずれも25日付の読売新聞サイトから引用)というのですからそれは明白。
ちなみに流派自体は、先代の家元が20年以上前に亡くなって以来家元が不在、
先代の高弟たちが運営してきたのが、高齢化も進んだのでそろそろ誰か家元を
決めようと人選し、白羽の矢が立ったのが愛之助さんなんだとか。
素人目線で見ると、つまりは縁も所縁もなくても知名度が高くて、もちろん踊りは
できる人を家元に据えることで、流派の宣伝にもなり(私が見たくらいですから)、
ひいてはこうしたお稽古ごとの最大の収入源(言い方が身も蓋もないですけど)と
なるお弟子さんリクルートの効果を狙ったのかしらと思えますし、ここまで割り
切っているとなると、家元というのが芸の極め方の優劣とは別に「流派の
アイコン」「象徴」としての意味合いが高い事が想像できます。
私も一応華道の師範免許を持っていますが、今の家元は先代のお子さんで、
途中までは別のお仕事されていても「やはり『蛙の子は蛙』血なのかな」と
なんとなく納得しているのですが、今回のはそれもない訳で、「流派の存続」が
第一義ということなのか、伝統のあるこういう世界で決め方で良いのか、
いうのがかなりびっくりでした。
☆あくまで素人の私見。認識に問題あればご指摘下さい。
演劇関係記事が3箇所出る模様。
家族紹介ページに、タイミング良く、桐竹勘十郎さん一家、エンターテイメント
ページに来月イギリス公演のある「NINAGAWA十二夜」絡みで菊之助くん
インタビュー、更に「蜉蝣峠」絡みで古田さんインタビュー。
「婦人画報」に古田さん、何か新鮮です。
読売演劇大賞受賞者のインタビュー(下)が、なかなか出ない、水曜日夕刊
あたりかしら?と書いたら予想通り、18日付けの夕刊に出ました。
最優秀演出家を受賞したサイモン・マクバーニーさん、受賞作「春琴」に
イギリス公演で修正を加えたとの事。タイミング良く3月に再演されます。
あとは謝珠栄さん、中村勘太郎くん、TPT(門井等代表)のインタビュー
でした。
NHK BS2で金曜日の深夜にオンエアしている演劇番組「ミッドナイトステージ
館」ではここ2年「昭和演劇大全集」として48作品が放送されてきたらしいので
すが(やっていたのは知っていて何本か見ましたが、48本とは!)、その締め
くくりとして3月は山本安英の会が81年に上演した「子午線の祀り」がオンエア
されるそうです。
公式サイトはこちら
「子午線〜」は79年の初演から何度か繰り返し上演を経て、私が生で見たのは
2004年暮に世田谷パブリックシアターであった舞台だけなので、2004年版
(本当は年を跨いで2005年に大阪、福岡でも公演してますが)の義経役だった
嵐広也さんの叔父さんの圭史さんが知盛を、同じく2004年版の知盛だった
萬斎さんのお父様の万作さんが義経を演じていらっしゃるのを見られる貴重な
機会になりそうです。
しかし、この時もずいぶん上演時間長かったらしく、2週にわたってのオンエア
予定になっています。
『子午線の祀り』
(山本安英の会・公演。1981年/国立劇場小劇場)
<前編>BS2 3/7(土) 24:50〜26:50(予定) (6日深夜)
<後編>BS2 3/14(土) 25:05〜27:05(予定) (13日深夜)
作・木下順二、演出・宇野重吉
出演・嵐圭史、滝沢修、山本安英、野村万作、観世栄夫、中村又蔵、
村田吉次郎ほか。
先日、歌舞伎座で『Beautyうつくしいもの』というタイトルの映画のポスターを
みかけました。
主演が片岡孝太郎さん、共演が片岡愛之助さんに麻生久美子さん、
仁左衛門さんも特別出演しているとのこと。
こんな映画あったっけ?〜と帰宅してからネットで調べてみたところ、
作品自体はもうずいぶん前に完成はしていて、東京国際映画祭や舞台に
なった長野では上映されたものの、東京を含めての都市部での公開が
遅れていたのだとか。
公式サイトに、ようやく09年2月から大都市部での公開が決定したという
ニュースがアップされたばかりでした。
物語は戦前からスタート、伊那谷に伝わる村歌舞伎を伝承する二人の役者の、
戦争を挟んでの長い年月の物語だそうで、嘉島典俊さんや串田和美さん、
井川比佐志さん、故・北村和夫さんなどが出演され、藤間勘十郎さんが
振りつけたオリジナル舞踊も見られるのだそうです。
今後の公開(中あり)予定は以下の通り
★愛知:名演小劇場 2/14〜公開中
★岡:ソラリアシネマ 3/7より公開
★東京:シネマート六本木/銀座シネパトス 3/14より公開
★大阪:第七藝術劇場 2/20(金)19:00 から先行上映、本公開は4月以降
2008年正月にNHKで、尾上松也くんが成り行きで村歌舞伎に助演することに
なってしまう若手歌舞伎役者に扮して出演した「おシャシャのシャン」という
単発ドラマが放送されましたが、あれも確か舞台は長野だった気がします。
いずれにしても映画はちょっとおもしろそうなので、東京での公開を逃さず
見に行こうと思います。
長く「歌舞伎チャンネル」を運営してきた伝統文化放送が3月末で解散、
チャンネル自体は株式会社衛星劇場が子会社「株式会社歌舞伎
チャンネル」を設立して継承されるそうですが、調べると、伝統文化放送も
衛星劇場も、何れも松竹の子会社には変わりなく、子会社でやっていた
ものが、別の子会社の更に子会社に移るのがどれほど違うのか素人には
些か判りかねますが、一つはっきりしているのは、これまでの月額料金が
1680円から2940円に値上げされる事。
う〜ん。
歌舞伎チャンネル公式サイトはこちら
週末、数年ぶりに軽いぎっくり腰発症、体調不良も手伝い観劇には最悪の状態。
こう言う時に限って観劇予定が詰まっていて、なんとか劇場にはたどり着きまし
たが、長時間同じ姿勢に耐えられず、この昼の部は最後の「文七元結」を諦め
ました。
と言う訳で「菅原伝授〜」の「賀茂堤」と「賀の祝」、玉三郎&菊之助の「二人
道成寺」のみ拝見。
またこの日は妙に子どもが目立ち、大人しい子もいましたが、見せ場でママと
お喋りしたり、泣き出す子もいて何とも落ち着きませんでした。
私も12歳から歌舞伎を劇場で見始めたので、言えた義理はないかも知れませんし、
「子どもに小さい頃から一流の芸術を」の親の志は理解しますが、それはそれ、
自分の子どもが数時間大人しく耐えられるか、自分たちだけが満足するのでなく、
周囲に迷惑をかけないかを考えて連れて来なくては
(まあ最近は親自体の公衆道徳がかなりアヤシくなりつつありますけど)
つい愚痴が先立ちましたが、まずは「賀茂堤」。
私は本当に久しぶりに見ました。
ひょっとして国立劇場で昔、十五周年記念かなにかでやった通し以来かも。
お目当ては勿論吉右衛門さんの「弁慶」。
昼の部の終演が16時をまわっていて、入れ替えがバタバタ。
また「さよなら」と言われてから歌舞伎を見始めた人が増えた訳ではないとは
思いますが、今日は周りに「三階席から花道は見えないのは仕方ない」のを
納得できてない人が多く、ややうんざり。
そんなに花道の芝居が見たいなら、ケチケチせずに1階席を買えば良いのです。
と怒りはこれくらいにして。
まずは三津五郎さんの「蘭平物狂」
実は私にはこの演目、正直何が面白いのか、さっぱり判らないものの一つ。
確かに立ち回りを楽しむには良いかも知れないし、今回も四天のメンバーの
頑張りと、三津五郎さんの上手さで十分盛り上がりはしましたが、正直立ち
回りが長すぎじゃないでしょうか。
でいて、「せがれよ〜」ってむなしく叫ぶのも妙。
また同じ様に一幕だけ上演される演目は他にもありますが、だいたいがもう
少しはそれだけでも完結感があるのに対して、これは「兄弟」の名乗りから
いきなり立ち回りで、兄弟も嘘だった〜を明かすところは省略され、最後は
もう与茂作もしれっと「北面の武士でござい」と名乗って、えらそうな格好で
登場してしまうので、蘭平も何も言わないし、なんだよって感じ。
親子の愛情にほだされて(っていうか、ほぼ宜生くんの頑張りに)なんとなく
セリフを渡して終わった感じにしてるけど、全部が唐突過ぎてどうも。
ちゃんと全部見られる芝居だったら、一度でいいから見て納得したいものです。
とは言え三津五郎さんは安定、橋之助さんは最後装束を改めての出に大きさが
あり、宜生くんは立派に役を勤めていました
(同じ舞台に立っている橋之助パパの視線がつい気になりましたが、どこかの
狂言家のパパと違ってめっぽう心配そうな優しげな眼でした)
「徹子の部屋」出演時に言っていた、「必殺」見ました。
正義感を持ちすぎ、功を焦って悪党の術中にはまってしまった同心を、
ゲストだからと浮く事も、過剰に目立つ事もなく「普通に上手く」演じてらして、
流石亀治郎さん、でした。
今回は「阿片密輸」に「官僚汚職」(これは「必殺」に限らず時代劇定番)、
そして平さんが出演の来週は「大規模公共事業」に「手抜き工事」と「必殺」は
相変わらずタイムリーな時事ネタ取り入れてますね。
松竹の特別サイトに日程がアップされました。
東京:新橋演舞場 6/7〜28
大阪:大阪松竹座 7/5〜27
これで演舞場は5月、6月と続けていくことに決定ですが、初演(歌舞伎座)の
時は一般発売日過ぎてもみなさんシェイクスピアを歌舞伎で?というのにピンと
こなかったのか(特に歌舞伎ファン。蜷川さん舞台ファンは勝手に盛り上がって
ました)空席結構あったのが、評判が上がっての再演(同じく歌舞伎座)では
発売初日でも結構良い席探せなかった記憶があるので、席数が歌舞伎座に
比べて少ない演舞場、イギリス公演の凱旋公演というハクもついてるし、
見やすい席が取れるか心配です。
それにしても、「十二夜」特別サイトにメール配信システムがあるのですが、
outlookをメールソフトに使っていないので、設定ができません。
これって何か方法があるんでしょうかねえ〜
空メールのメルアドを自身のソフトの宛先に設定しても「エラー」で戻って
きてしまうので、不便。
4月の歌舞伎座も魅力的でしたが、新橋演舞場の5月は大好きな
吉右衛門さんが堪能できる番組が揃い、これも捨てがたい…。
昼の部は吉右衛門さんの大膳、染五郎さんの真柴、芝雀さんの
雪姫による「祇園祭礼信仰記〜金閣寺」と福助さんの 「心猿/近江の
お兼」、吉右衛門さんの 「眠駱駝物語〜らくだ」
夜の部はもちろん吉右衛門さんの鬼平で「鬼平犯科帳〜狐火」、
福助さんによる 「於染久松色読販〜お染の七役」
5/2(土)〜26(火)
新橋演舞場
詳細はこちら
やっぱり必殺シリーズは三田村さん、中条さん、鮎川さんが出ていた頃をリアル
タイムで見ていて、あの時の残酷ギリギリの肝の座った映像美と、時事ネタを
取り込んだストーリー展開が刷り込まれているので、今のちょっと明るく成り
すぎたものはまるで別物と思わないと見れませんが、今月はゲストが舞台系の
魅力的な俳優さんが続くので注目です。
(雑誌「テレビステーション」掲載情報)
6日:同心・安川新吾役(市川亀治郎さん)
13日:和尚・正円役(平幹二朗さん)
20日:陰陽師・百瀬清水役(篠井英介さん)
またまた涙の出そうな演目が並んでいます。
昼は「先代萩」(花水橋〜刃傷)。
やや「また先代萩か」な最近上演しすぎな感じもしますが、玉三郎さんの政岡に、
仁左衛門さんの八汐&細川勝元、吉右衛門さんの仁木弾正と言われれば文句の
付けようがありません。
夜は吉右衛門さん、福助さん、東蔵さんらの「毛谷村」、仁左衛門さん&玉三郎
さんの「吉田屋」に籐十郎さん&翫雀さんの「曽根崎心中」とこれまた真打ち
勢ぞろいの程。
「四月大歌舞伎」
4/2〜26
詳細は松竹サイト
劇場のアンケートに時々、「開演時間」についての項目があります。
きっと多くの人に来て貰いやすい条件を探っているのでしょうが、私には
無駄な質問でしかありません。
18時だろうが18時半だろうが、はたまた19時だろうが、その時間は全て
まだ勤務時間内である場合が殆どで、従って私には芝居は「行ける
時間帯があるから行く」のでなく、時間は無関係に、「行きたいから行ける
よう算段する」ものだからです。
デパートやレストラン、ショップの営業時間はどんどん遅くなってますが、そこに
勤務する人たちが全く芝居を見てない筈はなく、皆さん苦労して、観劇日を捻出
していると思います。
また公演のために遠征される(日本の公演は東京などに集中しすぎ)方もいて
そう言う場合にはきっと平日なら1日休むか半休取って来られると思いますが
となると問題は、開演時間より終演時間がポイントになる気がします。
(私も中部、関西方面遠征の時に一番悩むのは「終演時間は終電に間に
合うか」です)
産経&朝日ニュースサイト情報。
「第16回読売演劇大賞」が3日、発表されましたが、やはり、殆どが朝日のと
かぶり、大賞はやはり「焼肉ドラゴン」。
他の受賞者は以下のとおり
★平幹二朗(最優秀男優賞/「リア王」「山の巨人たち」)
★宮沢りえ(最優秀女優賞/「人形の家」)
★サイモン・マクバーニー(最優秀演出家賞/「春琴」)
★謝珠栄(最優秀スタッフ賞/「AKURO」の振付け)
★中村勘太郎(杉村春子賞/「仮名手本忠臣蔵」の演技)
★TPT(芸術栄誉賞)
★中村吉右衛門(選考委員特別賞/「逆櫓」「大老」の演技)。
歌舞伎界から二人も受賞者が出た事は凄い。特に吉右衛門さんが選出
されたのはファンとしては破格の嬉しさです。
<5日補足>
4日読売新聞朝刊には詳細、4日の夕刊には受賞者のコメント(上)が
掲載されていました(ということで、5日の夕刊にも続きが出るはず)
<7日補足>
続きは5日には出ませんでした。来週なのかも知れません。すみません。
公式サイトはこちら
新、と書くと大阪の新歌舞伎座と紛らわしいので英語表記にしましたが、
なんかイマイチでしたね(苦笑)
さて産経新聞はじめ各紙に建て替え後の概要が発表されました。
オフィス部分との複合施設、駐車場やバリアフリーなど概ね予想通りでした。
朝の「とくだね」のオープニングトークで三人訳知り顔でしゃべってましたが、
小倉さんは来年4月までの「さよなら公演」を今年の4月までと言って言い間
違えた事に気づかず馬脚を現し、佐々木アナは「あの今のファサードが
異次元に行くみたいで良かったんですけど」などと、のんびりした事を言って
ましたが、シアターゴーアー的には雰囲気の問題よりも(だったら佐々木アナは
新橋演舞場には行かないのかしら)「席数はほぼ現在のまま」と言う部分に
ヤレヤレと安心した次第。
外観どうのなんて事はチケット取れた前提の話でしかないし。
そのファサードについては石原都知事が「今のままは銭湯みたいでヤダ、
オペラ座みたいにしろ」とまたまた「そこ?」と理解しがたいところに引っかかって
横槍を入れたやらで、朝日新聞のは何か妙に愛想のない石の彫刻みたいな
完成予想図に。
良いとこ取りのつもりが中途半端にならなきゃ良いですが。
今年は久しぶりに正月は浅草を見ないで演舞場へ。
お目当ては獅童くんの「封印切」と海老蔵さん&獅童くんの「浜松屋」。
獅童くんは前に「女殺油地獄」を見て、形式美と言うオブラートを外して見れば
現代の無差別もしくは逆恨み系殺人と全く一緒だなと言うのに気づかされた
事がありますが、今回も妙な上方言葉とか、無駄な動きとか、あれこれあり、
上手いとは思いませんでしたが、上方の名作とか、型とか口伝なんて物を
外して見ると、この忠兵衛と言う男の、だらしなさ、妙なプライド、怖がりの癖に
短気で衝動を抑えきれない、困った性格が明白になり、彼女のためと、
いびられた友達への見栄と言う成り行きから、結果的に後先考えずに会社の
金を使い込み、最悪の結末に至ると言うストーリーは何とも今風。
朝のワイドショーでレポーターが現地に飛んで、頼まれもしないのに近所の人に
聞いて回ったりして、コメンテーターが「何でこんな事をねぇ…容疑者も冷静に
考えるべきでしたし、周囲が気づいてアドバイスとかできなかったんでしょうか」
とか言ったりしそうなリアルさを感じました。
上手くなさ加減は正直泣けますが、なんとなくこう言う役は同年代の若手役者の
中で、獅童くんが向いている気がしたのは、彼の「パブリックイメージ」が上手く?
作用したかも(苦笑)。
脇が手堅く締めてましたが、上方歌舞伎としては淡白過ぎ。
15日の読売新聞朝刊に記事が出ました。(敬称略)
【男優】市村正親、小林勝也、申哲振、中村吉右衛門、平幹二朗
【女優】市原悦子、高秀喜、深津絵里、宮沢りえ、吉行和子
【演出】サイモン・マクバーニー、鵜山仁、前川知大、千葉哲也、鄭義信&梁正雄
【スタッフ】今村力(「1945」の美術)、太田雄公(「舞台は夢」の衣装)、
奥秀太郎(「黒猫」の映像)、謝珠栄(「AKURO」の振り付け)、
中川隆一(「ゆらゆら」の照明)
個人的には吉右衛門さんのノミネートが抜群にうれしいです。
完全にかぶって、「Voice」を録画して「そうか…」を生で見ましたが、
「Voice」は予想通り瑛太くんが抜群。余り謎解きに走り過ぎると「ガリレオ」の
亜流だし、勝手に探偵ごっこ状態(第1回も遺族の家に集団でアポも取らずに
押し掛けるのはどうかな〜です)なのが心配ですが、そこに生きた人がいて
人生があると感じられる作品にを期待。
しかし時任さんと泉谷さんが揃って出てくるとどうしても「Dr.コトー」を連想
してしまいますね。
ちなみに大学キャンパスは今回は特徴ある建物外観の、国立市の一橋大学でした。
一方「そうか…」はクールで決める役柄の多い田村さんの「愛妻家」ぶりと、
青年時代を演じた勘太郎くんの髪型とダンスシーンが印象的でした。
しかし亀治郎さんと言い、勘太郎くんと言い、歌舞伎役者さんて本当に器用で
すね。
今週の気になるテレビ
12日
☆23時日本テレビ系ニュース「ニュースゼロ」で海老蔵さん特集あり
☆21時TBS系ドラマ「そうか、もう君はいないのか」(勘太郎くん出演)
☆21時フジテレビ系「ヴォイス」スタート
☆22時NHK総合「NHKスペシャル〈女と男〉2」(ミニドラマに筧さん出演)
16日
☆24:45〜BS2「ミッドナイトステージ館〜昭和演劇大全
『熱海殺人事件〜モンテカルロイリュージョン』」(阿部寛さん出演)
☆25:20〜テレビ朝日「ギョーテック」(劇団四季の劇場の裏側)
☆21時「幼獣マメシバ」スタート(テレビ神奈川他/高橋洋くん出演)
17日
☆20時時代劇専門チャンネル「大河ドラマアーカイブス『赤穂浪士』」
☆21時NHK総合「NHKスペシャル〈女と男〉3」(ミニドラマに筧さん出演)
☆24:55 NTV「妄想姉妹」(第一話/高橋洋くん出演)
このほかに、歌舞伎チャンネルでは「愛陀姫」をリピート放送中、
wowowでは「ライラ~黄金の羅針盤」を放送、12日にはwowowで「表裏
源内蛙合戦」をオンエア(4時間は長かった、やっぱり)
今週は結構チェックが忙しいです。
歌舞伎美人サイトによると、3月は高麗屋さんメインでの「元禄忠臣蔵」の
昼夜通しだそうです。
個人的には仁左衛門さんの「御浜御殿綱豊卿」さえ見られたら
良いかも、ですが。
詳細は歌舞伎美人サイト
<1・7補足>
良子さまから「高麗屋さんメインじゃない」というご指摘を受けましたので
訂正しています。
あえてリンクしませんが各スポーツ新聞サイトが一斉に報じています。
週刊誌にも載ったからだそうですが、はたして・・・。
それよりも12日の城山三郎さんモデルのドラマ「そうか、もう君は
いないのか」のオンエアが個人的には楽しみです。
ただし、フジテレビの瑛太くん主演連ドラ「voice」初回と完全に
時間が被るのがちょっと悩みどころですが。
ドラマの情報はこちら。
正直、一サラリーマンにはとても手の出せない値段で行ける筈はありませんが、
今朝の毎日新聞朝刊に告知と、今日から申込開始とありましたので、とりあえず
スケジュールとしてアップしておきます。
「目白シンラート2009〜椿山篝火舞台」第3夜 新作能「蛍」狂言「蝸牛」
4/5(日)開始時間不明
会場:目白椿山荘
出演:櫻間右陣、野村萬斎、白洲信哉(解説)
プレミアム:55000円、S席:35000円、A席:20000円
(S席A席は舞台鑑賞、食事、飲み物、税サービス込、プレミアム席は
当日宿泊費〈税込〉)
ちなみに第1夜は亀治郎さん、第2夜は中丸三千繪さんが出演だそうです。
(値段が第3夜だけが高いのは日曜日だから?)
いや〜どっちにしても凄すぎ。
共催である毎日新聞のサイトに問合せ先情報あり。
再放送もパッケージ化もされてなかったらしいのが、年末の2日間の午前中に
集中再放送されました。
見た記憶がまるでなく、結局じっくり見てしまいました。
演出が先日の「あの戦争は何だったのか」と同じ鴨下さんでしたが、あれが
男だらけだったのと反対で、女性ばかりだったのがまず印象的。
そしてセットは一部を除いてリアルを捨て、絵巻のままで、最初は何だか
この張りぼて風~と思いましたが、ストーリーも今の常識や感覚で追うと
いろんな意味で酷い話ですから絵巻の名場面再現の方向性で美しく見せる
事に徹して正解だったかも。
まあ橋田作品と言う事で、お約束の橋田ドラマ役者をもれなく使っているために
一部何でこの役にこの役者か〜と脱力したのもありましたが、成人後の源氏が
孝夫さん(現・仁左衛門)、青年源氏と夕霧を東山くん、冷泉帝に染五郎くんと
言う配役は納得。特に孝夫さんはやはり素敵過ぎでした。
桐壷、藤壷、成人後の紫の上を演じた大原麗子さんも話題になった「すこし
愛して、長く愛して」のCMを思わせる柔らかな美しさでした。
また今なら六條をされそうな若村さんが女三の宮だったり、今や母親役が
定番の竹下景子さんや古手川祐子さんがお姫様で出ていたのも新鮮でした。
同じ脚本でも今ならどんな配役になるのかを想像するのも面白かったです。
しかしなんか不思議なドラマでした。
ベスト同様あっさり10出てしまったのが何とも、なんですが。
だいたい見た順です。
「新雨月物語」(世田谷パブリックシアター)
※役者もセットも良かったのに。空間が広すぎた?トラムで見たかったかも。
「山の巨人たち」(新国立劇場)
※結末のない芝居って何だろう?面白さより謎ばかりでした。
謎といえば、劇場運営スタッフが一番で、これで作品の印象150%ダウン
しましたね。ダメな中では突出してるかも。
「華燭」(三鷹芸術文化センター)
※作品の趣旨は理解できましたが、中途半端に能の形式やすり足を取り
入れていたのが、能狂言を見てる立場からすると妙さが目について
尚更ダメでした。
「覇王別姫」(シアターコクーン)
※今年の蜷川さんの舞台で唯一どこをどうひっくり返しても面白さを
見いだせなかった作品
「瞼の母」(世田谷パブリックシアター)
※90分に詰め込みすぎと達者な役者ががんばりすぎ。草なぎくんを間近に
見られたのはラッキーでしたが。
近くの年配のお客さんが「明治座に比べるとずいぶんモダンな劇場だ
ねえ」とおっしゃっていたのがなんだか一番印象に残ってます
「ウラノス」(青山円形劇場)
※星新一の亜流のような。SFをリアル舞台で見るのってなんか辛い。
「身毒丸」(さいたま芸術劇場)
※たぶん傑作なんでしょうけれど、私にはだめでした。なんでかいまだに不明
「愛陀姫」(歌舞伎座)
※画期的という意味では画期的でしたが、歌舞伎役者が新派をやっている
ようにしか見えなかったのと、七之助さんのメイクがどうしてもヒロインじゃ
なかった。
「春琴」(世田谷パブリックシアター)
※世間的には今年の舞台の収穫の一つだそうですが、なぜ今、海外の
演出家がわざわざ谷崎潤一郎だったのか、その意味が判らなかった
のがひっかかりまくり。歌舞伎のような伝統芸能にはそういうことは
思わないけれど、現代劇においては、やはり今上演する意味や価値が
見いだせない舞台はちょっと「がっかり」します。
「青猫物語」(シアタークリエ)
※北村くんの喜劇役者ぶりを堪能はできたけど、芝居自体に漂う緩さが
駄目でした。
今年の舞台ベスト10。
今年はすんなり10個出ました。
まず個人で言うと
①吉右衛門さんの充実した舞台の数々
②平幹二朗さん(「リア王」)
③高橋一生さん(「から騒ぎ」のビアトリス)
④吉田鋼太郎さん(「リア王」「SISTERS」「リチャード三世」
「ミッドサマーキャロル」「から騒ぎ」と今年も大活躍)
⑤もちろん、今年も11本舞台をやっていた蜷川さん
そして舞台ですが、
①「から騒ぎ」(さいたま芸術劇場)
※一生くんのビアトリスが出色。小出くんも初舞台とは思えぬ頑張り。
長谷川くんも新境地。すべてが舞台ならではのファンタジーでした。
②「リア王」(さいたま芸術劇場)
※平さんのリアを生で見られると思わなったので、もう圧倒されました。
③「平成中村座」(10月の「忠臣蔵」通し)
※仁左衛門さんの大星、最高でした。
④「わが魂は輝く水なり」(シアターコクーン)
※菊之助さんと萬斎さんを同じ舞台で見られるとは!もう眼福でした。
長谷川くんが儲け役。
⑤「伽羅先代萩」(新橋演舞場)
※菊之助さんの政岡、海老蔵さんの弾正、すごかったです。愛之助さんの
八汐も。
⑥「人形の家」(シアターコクーン)
※宮沢りえさんのための舞台。舞台装置もよかった。正統派の演出に
拍手!
⑦「野村狂言座」1月の「越後聟」(宝生能楽堂)
※萬斎さんの身体能力の高さをしみじみ。
⑧「冬物語」(あうるすぽっと)
※これはもう「能楽堂シェイクスピアシリーズ」の宝ですね。
谷田さん圧倒的。
⑨「ガラスの仮面」(さいたま芸術劇場)
※ついにやりました。主役二人もだけどファンの多い真澄さまを臆せず
やった横田さんと、もうそのものだった夏木さんが凄かった。
⑩「私生活」(シアタークリエ)
※役者がみな凄かった。というか役者で他愛もない話を持たせた凄さ。
補欠「DIVER」(シアタートラム)、「SISTERS」(パルコ劇場)、
「シンベリン」(あうるすぽっと)
がっかり系は別項にて。
「an・an」の1641号(第1特集は運勢大特集)の第2特集に今年輝いた人と言う
のがあり、「識者7人の極私的ベスト3」の中で演劇ライターの伊達なつめさん
のが目を引きました。
1位が「オールメールなのに出てきた途端『あの美人は誰』とパニックになった」
高橋一生くん(シアターアーツで鴻上さんも同じ事を書いてました。それなのに
一番近くにいた小出くんは「近くで見るとやっぱり男で」と見も蓋も無い事を
言ってましたねぇ…)、2位は「一年中舞台に出ずっぱりだったのに、合間に
ドラマまで撮っていた(来年放送の城山三郎さんの伝記ドラマ)」中村勘太郎
くん、そして3位は「超絶な動きと高音のセリフ、『春琴』で注目された」チョウ・
ソンハさん(個人的には、新国立劇場の「夏の夜の夢」の妖精・パックの方が
もっと凄かったと思いますが[何しろ怪我をしてもサポーターしながら出続けて
ました])の3人。(引用部分はだいたいです)
このチョイスには私も同意。
ついでに「わが魂〜」で萬斎さん、菊之助くん目当てに見に来た観客の目を
さらい、舞台からテレビにも活躍の場を広げた長谷川くんも追加してあげたい
気もしますが。
いずれも発売中ですが、 「週刊朝日」は表紙とインタビューに海老蔵さんが
私服で登場、一方「サンデー毎日」には「十二夜」の琵琶姫の扮装で菊之助さんが
登場(“美人!”)、また「AERA」 (宮崎あおいさん表紙)には「ハイパー」で
共演の松たか子さんと宮沢りえさんのインタビューが4ページだったか結構な
ボリュームでカラー写真入りで掲載されています。
AERAは連載の野田さんのコラム写真も「ハイパー」のワークショップ会場での
ものでしたし(内容はいつも写真とは割に無縁)、どれもざっと読みましたが、
なかなかでした。
松さんと宮沢さんのが企画の勝利かな。
にしても宮沢さんが松さんより年上って未だにちょっと信じがたいところが
あります。
見た記憶がない「象引」が出ると言うので、国立劇場の歌舞伎のチケットを
久しぶりに買いましたが、ポスターの象がちょっと気になります。
杉板に描いたような目がキュートな象はどう見ても雰囲気が若冲です。
そう言えば新聞に北陸の民家から、若冲筆と思われる白象と黒鯨が対に
なった屏風が見つかったとの情報。(yomiuri online ほか)
象の姿が、例の“モザイクタイル”風の「鳥獣花木図屏風」に似ているとか。
まだまだ見つかったりするものなんですね。
シェイクスピア作品を栗山民也さんが演出します、だけならまあ普通ですが、
脚本がモダンスイマーズの蓬莱竜太さんとくると、何か珍しい組み合わせ、
新国立が今年やった「シリーズ同世代」番外編?な感じがしてきて
さらにそれに出演するのが愛之助さんに獅童くん、そして黒木メイサさんと
なると、それはいったいどんなもの?という雰囲気に。
しかも上演するのが、東京の日生劇場はともかく、関西は京都・南座と
言われると、これは一体何だろう?です。
誰にとっても何かアウェイなところのある芝居な事だけは確実ですが。
☆「赤い城 黒い砂」(シェイクスピア「二人の貴公子」より)
09年4/3〜5:京都・南座、11〜26:東京・日生劇場
18日付日刊スポーツ情報。
<19日補足>
共演は津嘉山正種さん、馬渕英俚可さんなどだそうです。
メジャー演目ばかりのラインナップ。
始まったばかりのサヨナラ公演、2が月目からこんな全開でなくても〜と
思う程で、嬉しい悲鳴。(配役に若干謎もありますが)
ともあれこれは昼夜とも必見ですが、チケット取れるか心配になります。
☆昼の部
「菅原伝授手習鑑〜加茂堤&賀の祝」
桜丸:橋之助、松王丸:染五郎、梅王丸:松緑
「二人道成寺」 玉三郎、菊之助
「文七元結」 菊五郎、時蔵、菊之助、芝翫
☆夜の部
「蘭平物狂」 三津五郎
「勧進帳」 弁慶:吉右衛門、義経:梅玉、冨樫:菊五郎
「三人吉三」 お嬢:玉三郎、お坊:染五郎、和尚:松緑
何と言っても吉右衛門さんの弁慶です。
「菅原伝授〜」は渋い場面がまず登場、「車引」「筆法伝授」「寺子屋」なども
今後楽しみです。
「二月大歌舞伎」
2/1〜25
テレビ情報誌に正月時代劇「おんな太閤記」の写真出てましたが、足軽姿の
亀治郎さん、従兄弟とは言え、「功名が辻」の時に香川さんが演じていた
六平太そっくりでびっくりでした。
そういえば、「功名が辻」の主演は「おんな~」主演の仲間さんですね。
この「おんな太閤記」、キャストがなかなか面白いです。
「篤姫」で大久保さんをやっていた原田泰造さんが前田利家、
福士さんが誠治さんが豊臣秀長、西村和彦さんが明智光秀、
中村俊介さんが石田三成、中村松也くんが小早川秀明、
和田正人くんが木下勝俊、原田学さんが徳川秀忠、
山崎銀之丞さんが竹中半兵衛、吹石一恵さんが淀殿、
翫雀さんの長男の中村壱太郎さんが豊臣秀頼。
おそらくほとんどが来年の大河「天地人」にも登場の役役なので
比較するのも一興です。
皆様に教えて頂いて見逃さずに済んだ、亀治郎さん&勘太郎さんの若手
実力派歌舞伎役者コンビによる「フレンドパーク2」、録画を夜中に見ながら
大爆笑でした。
いつもは優等生の勘太郎くんも、Mr.負けず嫌いの亀治郎さんの集中力の
前には赤子も同然、特に「フィジカルメール」では、最後の楽屋トークで
わざわざリプレイしていたくらい、後半殆ど亀治郎さんが一人でやっていた
のには笑いました。
そう言えば先日の「徹子」で言ってましたが、亀治郎さん大晦日の「Qさま
年末スペシャル」にもご出演だそうで、「風林火山」によりテレビ的には
遅いスタートながら一気にその才人ぶりでメジャーに躍り出た感のある
歌舞伎界随一のマルチタレント状態。
有言実行で結果を残すのも凄いですが、これまでストイックなイメージが
強かっただけになおさらびっくりですね。
12日の「徹子の部屋」に亀治郎さんが出演された時に、1月からの「必殺」
新シリーズにゲスト出演されるとおっしゃってました。
東山くんと長いお付き合いなのだとか。
(「ゲストなので殺しはできなくて~」と残念がってましたっけ)
また同じANBの人気シリーズ「相棒」の、来年春公開のスピンオフ映画
「鑑識・米沢守の事件簿」には染五郎さんが出演だそうです。
(スポーツ報知情報)
そう言えば友達に頼まれて録画したWOWOWでオンエアされた「女教師は
二度抱かれた」をダビングしながら見ましたが、コクーンの芸術監督と言う
事もあってか、蜷川さんの灰皿投げ伝説が(今ややや古いですが)さんざん
ネタにされてました。
他に「東急本店で買い物」とか渋谷ローカルネタ振ってましたが「たばこと塩の
博物館」ネタはマイナー過ぎたか、観客の反応がなくて気の毒でした。
気の毒と言えば個人的には一番拍手喝采ものだった大竹さんによる
「弁天小僧」の名台詞の熱演も、松尾さん芝居ファンには何のことやらだった
のか、方向性が違いすぎたのか全く拍手がなかったのは心底びっくりしました。
12月に入ったので、リストアップを始めてみましたが、今年は年末結構
ギリギリまで観劇予定が入っているので、ランキングは年明け、箱根
駅伝見ながらあたりになりそうです。
まあ正直今年は個人的には悩む程“大ヒット”に恵まれなかったので
決めるのは楽そうですが。
ちなみに副産物でこんなリストができました。
★折りたたみ傘 1本、ハンカチ 1枚
☆目薬 2個、ハンカチ 1枚
★は劇場や映画館で忘れるも見つかったもの、☆は見つからなかったもの。
ついでに言えばこれが今年の紛失&落とし物の全てで、つまり私が物を
無くしたり落としたりするのは劇場と映画館以外なかった訳です。
まあ自宅と職場以外で一番頻繁にいた場所ですから仕方ないですね。
団十郎さんが白血病治療を終えてドラマ出演だそうです。
番組は、萬斎さんが昭和天皇を演じるとちょっと前にここにもエントリー
したビートたけしさんが東条英機元首相役で主演するドキュメンタリー
ドラマ「あの戦争は何だったのか~日米開戦と東条英機(仮)」
(TBS系12/24放送予定)。
団十郎さんは連合艦隊司令長官・山本五十六役だそうです。
こちらも雰囲気ありますね。
しかし豪華な顔ぶれです。
ニュースソースは前回同様スポニチ。
再び新橋演舞場。
昼は海老蔵さんの「伊勢音頭〜」、相の山から二見浦、油屋、奥庭までの
半通し。万野に吉弥さん、お紺に笑三郎さん、喜助に愛之助さん、奴林平に
獅童くん他。
良く考えたらなんと初見でした。
正直、今の海老蔵さんにはやはり夜の「刃傷」がお似合いで、貢も男前だけど、
どうも高音の工夫してる声が上ずるのが気になります。頑張ってましたけど。
上方の芝居だし、やはり愛之助さんのを見たかったかなぁと。
逆に海老蔵さんの顔色一つ変えずに殺しをやるニヒリズム、形の良さを見ると、
歌舞伎座に行って、源五兵衛やったら似合うだろうなぁとつくづく。
強烈なのは吉弥さんの万野。手だれ仲居の嫌らしさ、したたかさ、ま、どう見て
も、若い貢が敵う訳なし。
前半、林平と絡む敵が、林平の足の速さを「レッドクリフで馬に乗ってるより
速い」とか「3でアホになる」とか小ネタを振り撒いていました。
しかしなんだかんだ言いながら、どんどん重い役をやり、それが「新人公演」で
なく見られるようになって行くのですね。
菊之助さん、松緑さん、亀三郎さんの「吉野山」は後の予定もあり早退。
この顔ぶれならあと軽く30年くらいは見られそうですし。
それにしても今月は「盟三五〜」と言い、「伊勢音頭」と言い、物騒な演目が
並びました。
しかも続けて見たので余計に強烈なインパクトでした。
新橋演舞場。
「伽羅先代萩」通し。
歌舞伎座の「盟三五大切」もですが、私はやはり見所だけの見取り狂言より
ストーリーの判る通し好きだなぁと実感の今月。
前半は何と言っても菊之助さんが最年少で政岡に挑む「竹の間&御殿」が話題。
この難役をやる話が出る事自体さすが菊之助くんな訳で、勿論これも期待して
いましたが、個人的には仁左衛門さんの八汐ファン(笑)なので、血が繋がら
ないのにどうしてこうも似るのか、の愛之助さんの八汐を楽しみに伺いました。
いや何と言うか、とにかく「決死の政岡」、でした。
ホントは大変って言う役者さんの身体技術は結構ある筈で、観てる方は
見逃しがちで役者さんには申し訳ない話なんですが、時々は気づいて
本当にびっくりする事があります。
昨日凄いと思ったのは「国立能楽堂定例」の「引括り」のラスト、萬斎さん。
演じる夫が妻に頭から布の袋を被せられた挙句、袋の紐で後ろ向きに
引っ張られての橋掛の入り。
「見えない」で「人に引っ張られ」て「後ろ向き」。
とても信じられません。
まあ萬斎さんの身体能力の高さは「越後聟」の倒立、「鍋八撥」の水車、
勿論「釣狐」など派手なところで実感はしてますが、昨日はさらっと
凄かったです。(気づくの遅すぎかな…)
そして歌舞伎役者がすごいのは、普通の舞台だと1公演で1役を1日
多くても2回やるというのに対して、1か月に何役も、ことによると朝11時
から夜9時近くまで出たり入ったり、もっと凄いと新橋と歌舞伎座を
行き来して演じ続けていること。
今月の演舞場で言うと、海老蔵さんの方は昼主役で出ずっぱり、夜も
最後刃傷で立ち回り、私も今回夜の部、昼の部と見るのに結構大変
だったので、やる方はもっと大変なんですよねえ・・・・
写真からは読めませんが、脇に紺地に白で鳳凰丸の紋が染め抜かれ
「木挽町 きゃうげんづくし」と書かれています。
お目当ては勿論仁左衛門さん&時蔵さん、菊五郎さんの「盟三五大切」。
前回同じ歌舞伎座で見た時は、吉右衛門さんの源五兵衛、仁左衛門さんの
三五郎で、前半の源五兵衛がまるで殺気不足で、後半と別人格?と思った
記憶がありますが、今回は、「佃沖」や「五人切り」前までが全体に妙にサラ
サラ流れて、あれ、南北ってこんな薄味だったか〜と思っていたら、丸窓に
源五兵衛の影が登場した途端に強烈なダークサイド、簡単に言えば猟奇殺人
マシンへ一直線。
「四谷〜」前半で八右衛門(歌昇さん、出色の出来。泣かせる忠臣ぶり)との
やりとりでホロリとさせておいてから、毒酒と、倫理を完全に踏み外しての
「小万殺し」の落差。特に首を抱いての花道の入りが凄味大でした。
まあこんな奴が実は「忠臣」赤穂義士の一人なんて設定の皮肉と歪さが南北の
時期の時代世相を反映しているようですが、今も「理由なき殺人」など、まるで
普通の人間には理屈の判らない殺人事件が起きているのを考えると、単なる
絵空事とか、奇想天外とか言っても居られないかもとか、故に様式美を楽しむ
なんてのんびり見てもいられない感じがしました。
下手に源五兵衛の小万に対する愛情(執着か)が感じられるだけに余計に
不気味でした。
ラストで三五郎と源五兵衛が和解したように見えましたが、ここまできてそう
あっさりか、とこれはちょっと不満。
ともあれ時蔵さんは美しさの中に廃退を感じさせ、菊五郎さんは江戸の味を
見せて、美しいアンサンブルでした。
しかし先月浅草で、忠義の化身、大石をなさっていた同じ人が翌月、四十七士
かつ連続殺人犯なんてやっているところが一番凄い南北的世界だったかも。
続く「廓文章」はとにかく藤十郎さんの“じゃらじゃら芸”が極めて苦手なので
見ないで帰ってきました。
まあ12月に忠臣蔵はお約束ですが、時代劇専門チャンネルで過去作品を
まとめて再放送。
幾つか作品ありますが、個人的注目は、大石が北大路欣也さん、吉良が
平幹二朗さんの96年フジテレビ連ドラ版。
平幹さんの吉良は勿論ですが、実はまだ若手だった内野さんが岡野で、
山本耕史さんが矢頭で、中村獅童くんが綱憲で、それぞれ出演している事。
去年の再放送を見逃したので今回こそ、です。
18日の日経夕刊最終面に「幼くして一般から弟子入り」と題した伝統芸能界の
後継者についての記事が出ていました。
副題は「たたき上げ活躍」。
採り上げられていたのは文楽の豊竹咲寿大夫さん、歌舞伎の中村勘三郎さんの
部屋子の中村鶴松くん、そして万作さんのお弟子さんの竹山悠樹くんの3人。
3人は二世でもなく、また所謂養成所(研修生)以外から入ったと言う共通
点があって、咲寿大夫さんは、プロが教えに行っている事で知られる、国立文楽
劇場近くの小学校時代に文楽に出会っての弟子入り、鶴松くんは清水大希くん
名義で出た「野田版鼠小僧」の三太役で評判を取ったのが記憶にまだ新しい、
児童劇団の子役出身、そして竹山くんは、お母様がカルチャーセンターで万作
さんに狂言を習ったのがきっかけとの事。
竹山くんは万作一門なので舞台は沢山拝見してましたが、入門の経緯については
初めて知りました。
いずれも後継者なくして成り立たない世界では貴重な才能。
今後の活躍が楽しみです。
来年の浅草は獅童くん(新橋)と愛之助さん(大阪松竹座)が抜け、
中村屋+澤瀉屋の実力派メンバーに松也くんが加わった布陣。
新春浅草歌舞伎
09年1/3(土)〜27(火)
1部(11時〜)
☆「一條大蔵譚」
一條大蔵卿 亀治郎
常盤御前 七之助
吉岡鬼次郎 勘太郎
女房お京 松也
八剣勘解由 亀鶴
播磨大掾広盛 男女蔵
☆「土蜘」
僧智籌実は土蜘の精 勘太郎
平井保昌 亀鶴
源頼光 松也
侍女胡蝶 七之助
2部(15時半〜)
☆「一本刀土俵入」
駒形茂兵衛 勘太郎
波一里儀十 男女蔵
船印彫師辰三郎 松也
堀下根吉 亀鶴
お蔦 亀治郎
☆「京鹿子娘道成寺」
白拍子花子 七之助
所化 亀治郎
所化 松也
「一條〜」は前に勘太郎くんバージョンを浅草でやりましたが、今回は亀治郎
さんと言う事でまた色目の違った造型になりそうですし、亀治郎さんはなんと
お蔦です!
「道成寺〜」は亀治郎さんも花子で二人でもな感じですが、ともあれ七之助くん
いよいよ「道成寺」。初でしょうか?だとすれば能なら「披キ」ですね。
個人的には1月は「冬物語」月間、新橋は行く予定ですが、このキャストでこの
演目となると、浅草は見に行くかはちょっと微妙かも。
バルさまからの情報です。
「婦人公論」最新号(11/22号、表紙は永作さん)に対談が掲載されて
いるようです。
雑誌公式サイトの「最新号見出し」によれば
「大河ドラマ共演で縁が始まった“異文化交流”僕たちが演じる女形は
女性にこそ見てほしい 市川亀治郎×高橋一生」
実は「から騒ぎ」初日にロビーに婦人公論から一生くんに花が届いて
いたので前の号から見出しチェックしてたのですが、見逃してました。
「七瀬ふたたび」にも出演中の市川亀治郎さんですが、今週配布の
「R25」の「不定期連載 しごとの手帖」にインタビューが出ています。
毎回「しごとの手帖」には「どのような仕事か」「なったきっかけは」
「経験年数は」など、リクルート系一問一答が出ていて、この中の
「収入は」と言うなかなか聞きづらい質問への亀治郎さんの回答が
「1公演で1週間ラスベガスで遊べる金額」でしたが、そもそも
ラスベガスの相場が不明な人間にはさっぱりなんです。
先日やっていたのを録画で見ましたが、まあとにかくパワフルな方ですね。
そして無知だっただけなんですが、勘十郎さんが梅若六郎さんの息子さんと
言うのを初めて知りました。言われれば確かに顔の輪郭が似てるかも。
懐かしい大河ドラマ「独眼竜政宗」出演映像が「梵天丸もかくありたい」の
名セリフと共に紹介されていて、なかなか興味深い回でした。
ところで「トップランナー」、久しぶりに見たらMCがまるで変わっていて
びっくりしました。
<23日補足>
公式サイトによると、25日1時(24日深夜25時)に再放送があるそうです。
21日の新聞各紙に歌舞伎座の建て直しの具体的な計画が発表されたと
記事が出ました。(nikkei.netにも出ています)
それによれば2010年に閉館、13年に複合ビルの一部としてリニューアル
オープンとの事。
来年1月から2010年4月まで「さよなら公演」と銘打った豪華配役による
公演があるそうですが、それで多分「特別価格」、リニューアルオープンで
また「特別価格」、で気がついたら頼みの3階A席が普通に5000円越えて
〜って事になりそうでちょっと嫌だなぁ…。
カード会社の先行発売情報によれば、どうやら来年1月の新橋演舞場は、
11月に続いて海老蔵さんを初めとしての若手による歌舞伎公演だそう。
そして長く正月は浅草公会堂の新春浅草歌舞伎に出ていた獅童くんが、
11月同様新橋演舞場に出演らしいです。
演目は「すし屋」など。
玉三郎&菊之助の「廿四孝」と菊五郎&菊之助親子の「直侍」と言う、聞いた
だけでビジュアルの美しさが頭に浮かぶ組み合わせの演目の並ぶ夜の部。
まずは「廿四孝」。
勿論?「十種香」と「狐火」。
玉三郎さんの八重垣姫は長く見たかった演目でしたが、期待に違わぬ美しさ
でしたし、菊之助くんの勝頼はまるで陶器の置物のよう。
「NINAGAWA十二夜」の方がこれを参考に衣装を決めたとの事なので当たり前
ですが、勝頼の姿がどうしても主膳之助や獅子丸に見えてしまい、勝手に苦笑
してました。
さらに濡衣が福助さんで、全員痩身長駆、全く漫画のような(誉めてます)
美しさでした。
濡衣は少し色気なさ過ぎかなと言うのと、女性二人が長身なので、あのフル
装備?で建物の中を行ったりきたりはかなり「大きいなぁ」などと失礼な事も
ちょっと感じました。
団蔵さん、松緑さんと脇もしっかり。
「狐火」は水面を覗き込むと顔が変わり、人間ではあり得ないジャンプなどの
技ができる文楽で視覚的面白さが楽しめ、歌舞伎では美しさを楽しむものと
感じていますが、今回の玉三郎さんは後半が割に力強い「立ち回り」っぽくて
やや意外でした。
「直侍」は菊五郎さんの直侍の洗練された形の良さと、菊之助さんの美しさが
全てで、特に菊五郎さんの直侍はそばをすする様子、雪の中を忍ぶ様子、
三千歳とやりとりみんな絵になります。
まあ菊之助さんは可憐過ぎて花魁に見えないのが逆に難かも。
こちらも丈賀の田之助さん、丑松の団蔵さんが安心の脇でした。
最後の福助さんの舞踊は相変わらず判らないまま。
つくづくこれ系は苦手です。
文化村サイトに情報が出ました。
★「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」
日程: 2009年5月
作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
★「コクーン歌舞伎」
日程: 2009年6〜7月
演出:串田和美
出演:中村勘三郎他
「雨の夏〜」は蜷川さんのキャリアにおいてしばしば語られる作品の自身に
よる再演出ですね。
「コクーン歌舞伎」、今回は何でしょうか。
個人的には前回の「桜姫」がやや凝りすぎだったので、もう一度見てみたい
ですが、あれは勘三郎さんが出ない特殊条件下でしたから再演は無理かなぁ。
先日伺った平成中村座で禁止の貼り紙があった中、頻繁に見かけたのが、
開幕前の場内撮影でした。
そして私の席の近くの女性が席から立ち上がって撮影していたのをスタッフが
見とがめて一声かけたところ、女性はやや逆ギレ気味に
「あそこの男性だって撮影してたじゃないっ!」と近くの席の男性を指差して
猛然と食ってかかったのを見かけました。
実際その男性も撮影していたのですが、座って撮影したので目立たなかった
のです。
さすがに人目について気がひけたのか、女性はそれ以上撮影はしていません
でしたが、冷静に見てこれはいくつか問題点があるように感じました。
勿論貼り紙を見落として(あるいは無視して)撮影をした女性はルール違反
ですが、正直撮影禁止の貼り紙はあったものの、そればかり目立っても
江戸の風情ぶち壊しで無粋と言う配慮なのか、本気で注意を促すつもりに
しては枚数も少なく地味でしたので、余り目立ちませんでした。
またスタッフもイレギュラーな席配置のため、場内誘導に必死で目配りが
足らず、近くに撮影する人がいても気がつかないのか時間がないからか
注意してない方が多く、気づかなかった人を含めて撮影しても見逃された
人は多かったと思います。
また舞台美術も著作物と言う見解から(某劇場スタッフにお聞きした事が
あります)、通常の劇場では(緞帳下ろさない場合は特に)、開幕前から
撮影一切禁止で厳しくチェックされますが、歌舞伎座などは普段開幕前は
撮影可能なので、その流れで、開幕前なら構わないと思っていた人が
いても無理ないかなと(擁護ではありませんが)ちょっと思いました。
いかにも「小屋」の雰囲気、中央に堤がる「中村座」の提灯、中村屋なら
ではの色目の定式幕とカメラ心をそそられるビジュアルでしたから、私も
貼り紙に気づかなければこのブログ用に撮りたかったくらいでした。
ですから主催者がどうしても場内写真撮影禁止を徹底させたいならば、
専任の担当者でも決めて、もれなく徹底的に注意しなければ効果はないと
思います。
あるいは入口で配る靴用ビニール袋と一緒に「場内撮影禁止」と書いた
注意書でも配るとか。
まあどうせ注意書きを配るなら、解りづらい場内の筋書売り場、イヤホン
ガイドコーナーなどの場所の案内も欲しいところですが。
初日に貼り出されていたのと、Bプログラムの上演時間が少し
変わってました。
十一段目の上演時間が、予定よりかなり短くなったからのようです。
ご参考に
夜の部
五&六段目 16:45〜18:36
(休憩20分)
七段目 18:56〜20:34
(休憩15分)
十一段目 20:49〜21:04
にしても浅草寺の境内の店はすっかり閉まっているので(浅草は全般
仕舞いが早い街)、夜の部は終演後に感想言いつつのお茶などをする場所が
殆どないのが残念です。
そう言えば11月の「法界坊」が終わる頃には、近くの公会堂での恒例
「新春浅草歌舞伎」のチケット発売してるんでしょうね。
本当に1年は早い。
Bプログラムは五〜七段目「勘平腹切」「一力茶屋」の大メジャー演目に、
通しで見ていると大抵尻すぼみと言われてしまう(毒)十一段目の討ち
入りを加えた内容。
「勘平」は勘三郎さんの勘平に孝太郎さんのおかる、「二つ玉」の定九郎は
橋之助さん。「一力茶屋」はAプログラムに続いて仁左衛門さんの大星、
橋之助さんの平右衛門と前半中村屋さん、後半松嶋屋さん色で、橋之助さん
大車輪。
平成中村座にポスター発見。
勘太郎くんが道元を演じるそうですが、先日「道元の冒険」もありましたし
なんか道元ブームなんでしょうか。
ちなみに藤原竜也くんが北条時頼役特別出演、ほかに哀川翔さんや
勝村政信さん、内田有紀さん、村上淳さん、高橋恵子さんなどが
出演されるようです。
公式サイトはこちら。
ポスターと同じ画像以外ほとんど情報はありませんが。
公開は09年1月。
来週からスタートの「七瀬ふたたび」がらみで4日の「土曜スタジオパーク」に
出演の蓮佛さんと亀治郎さんが出演されていました。
亀治郎さん、去年の「風林火山」以来すっかり我が家状態の「土スタ」で、
トークはとても面白かったのですが、「はまっているもの」と言うテーマから
「風林火山」で共演した縁で仲良しになったと言う(この話は放送中から良く
インタビューで言ってますね)高橋一生くんから勧められてカメラを買ったと
言う話が出ていました。
亀治郎さんが何気なく繰り返す「一生、一生」というのがなんだか新鮮でした(笑)
ちなみに一生くんもインタビューで「から騒ぎ」で女性役をやるにあたって
歌舞伎の女形について亀治郎さんからお話を聞いているとコメントしてましたし、
御館様・信玄と忠臣・駒井の友情は未だにかなり深いようですね。
番組スタート、楽しみです。
初日は時間や中の様子が判らないのでドキドキしながら伺いました。
<絶好のお天気。マスコミの取材が。客席に入っていたのはNHKでした>

5分前に口上人形が配役紹介なので、時間前に着席。
平成中村座は「岩藤」以来ですが、椅子の座り心地が幾分か良くなっている
気が。
Aプロは大序、三段目(足利舘裏口、刃傷)、四段目(切腹、城明け渡し)まで。
お目当ての仁左衛門さんが四段目まで出てこないのがちょっと残念ながら、
この悲劇のすべての発端ですからじっくり拝見。
大序。
橋之助さん初役の師直と聞いてかなり若いと思いましたが、古風な顔つきが
幸いしてなかなかの迫力。
勘三郎さんの判官の非常に若い拵えは、対する若狭介が勘太郎くんである
事も関係していると思いますが、極めておとなしく無駄のない芝居。
いつも歌舞伎の枠の限界にチャレンジしている勘三郎さんを見慣れてしまうと
こう言う楷書の芝居を拝見すると、失礼ながらびっくりします(良い意味で)。
対する勘太郎くん、眉の描き方から気迫満々、師直に捨て台詞して入る時は
叫び過ぎて聞き取れず…。(劇場狭いのを忘れたかな?)
三段目の勘平は、七之助のおかるとのコンビがとても綺麗でしたが、この勘平を
見てから五〜六段目を見るとその落ちぶれっぷりが一際かも。
偶然自分のスケジュールが空いているAプロの日程がこの日
だっただけで、初日を狙っていたのではなかったのですが…。
とりあえずタイムスケジュール。
(この日はABバージョン)
昼の部
大序 11:00〜11:45
三段目 12:05〜13:13
四段目 13:38〜15:00
夜の部
五&六段目 16:45〜8:36
七段目 18:56〜20:34
十一段目 20:49〜21:19
<気がついたこと>
筋書きは1800円。入って右手の売り場のみ。
イヤホンガイドはチケットもぎり入ってすぐ左手の売店の一番
奥にコーナーあり。劇場に入ってからも運が良ければスタッフが
回ってきますが、それがないと靴をはいてもう一度外に出ないと
いけないので面倒です。
特に回数券を使っている方はコーナーでしか対応していないので
ご注意です。
お弁当も売店で売っていますが、狭いし数も限られているので
事前に調達してくる方(浅草東武などで)がいいのは浅草歌舞伎と
一緒ですね。
一番はやはり化粧室でしょうか。
とにかく数が限られているのでタイミングを図っていくしかない
感じです。
ご自身と奥様とのエピソードを綴った随筆(未読のため詳細不明)が原作と
言うスペシャルドラマ制作中とかで、二人の結婚式シーンのロケの様子を今朝の
芸能ニュースでやっていましたが、城山さんの若い頃を中村勘太郎くんが演じる
との事。
6:4くらいに分けた髪にモーニング?姿の勘太郎くんは相当格好が良く、メイク
でいつもとは少し印象が違う雰囲気ながら、爽やかな好男子(死語かな)ぶり
でした。
ちなみに奥様役は長澤まさみさん。
また別の記事によれば年を取ってからの夫妻役は田村正和さんと富司純子さん、
夫妻の娘役は檀れいさんだそうです。
放送日未定。TBS系(情報はこちら)。
昼の「ひらかな盛衰記〜逆櫓」が素晴らしかった秀山祭、期待の夜は8月に
続いてちょっと奮発、2等。
運良く1階後方の柱が邪魔にならない場所で、かなりの見易い席でした。
まず「盛綱陣屋」。
吉右衛門さんの高い作り声には好き嫌いはちょっとありますが、小四郎役の
宜生くんの頑張りもあって(かなり可愛い!)、弟に戦意を持たせるには息子で
ある自らの甥を殺すしかないと言う、冷静に考えたら無茶苦茶な盛綱の前提も
気にならない劇的な芝居になっていました。
芝翫さんの微妙、玉三郎さんの早瀬、福助さんの篝火、左団次さんの和田、
松緑さんの注進と役者も揃い気持良い舞台でした。
そして「河内山」。
今回は海外公演と言う事でか、スポンサーが随分集まったようで、独立した
公式サイトまで立ち上がりました。
これによれば、今回の配役は再演と同じで、安藤は翫雀さん。
凱旋公演も含めての情報配信用メール会員も募集してますが、IE専用と言う
のがどうも。
世間にはIE以外のメールブラウザーを利用している人間がいる事を設計者は
忘れていますね。
久しぶりに本屋をぶらりと見ていて見つけました。
★「能狂言を楽しむ本」 松岡心平著 主婦と生活社
能と狂言の代表的曲を挙げて文章とイラスト、写真で紹介。口絵はカラー
でしたが、本文は二色、写真はモノクロ。
萬斎さん写真は「三番叟」の烏跳び(多分世田谷パブリックシアターの
「狂言劇場」のもの)と「棒縛」。
詳細は出版社サイト
★「野田版歌舞伎」 野田秀樹 新潮社
歌舞伎のシナリオは珍しいけど、戯曲の単行本化は良くあると考えると
不思議ではないですね。
最新の「愛陀姫」が入ってるのが凄い。巻末に「上演についてはノダマップ
まで」の注意書き。
「愛陀姫」は見た時から歌舞伎役者でなくてもとは思いましたが、考えたら
「研辰」も「鼠小僧」も一種のスラップスティック的どたばたコメディの要素を
盛り込んだ不条理劇として小さい箱で見るのもあり得そう。
このあたり、歌舞伎役者がやっているから歌舞伎、と言う感じがする野田&
勘三郎コンビによる「野田版」と、歌舞伎の新演出として古典に取り組む
串田版、そして脚本は全く一から作り上げるオリジナルながら、歌舞伎の
様々な約束事に敢えて拘り、その手法を使い倒して成立している蜷川さんの
「NINAGAWA十二夜」との違いがクリアに見えて来る気がします。
詳細は出版社サイト
個人的には昼、です。
昼の部
★「盟三五大切」(仁左衛門、時蔵、菊五郎)
★「廓文章〜吉田屋」(藤十郎、魁春)
夜の部
★「寺子屋」(仁左衛門、梅玉、孝太郎、藤十郎)
★「船弁慶」(菊五郎、左団次、富十郎)
★「八重桐廓噺〜嫗山姥」(時蔵、孝太郎、梅玉)
正確には「ひらかな盛衰記〜逆櫓」を観る、です。
元々今月の歌舞伎座は夜だけ観るつもりでしたが、昼の「逆櫓」もやはり観たく
なり、思い立ってこれだけ拝見に。
とにかく芝居の放つ緊張感がたまりませんでした。
歌舞伎でここまでの新鮮な緊張感って私は久しぶりでした。
勿論吉右衛門さんの兼光も素晴らしかったですが、義父・権四郎役の歌六さんが
顔の作り方と言い、漂わせる雰囲気と言い、また抜群でしたし、一時おみ足
お悪くされていた富十郎さんが爽やかな善人、畠山重忠でかっちり芝居を締め
くくって良かったです。
前半の人情話(やや心理戦)と後半の立ち回りの荒事(+義太夫)が苦もなく
繋がり盛り上がる歌舞伎ならではの面白さがあり、新聞評にもありましたが、
今年観た歌舞伎の中では確かに屈指の面白さでした。(立ち回りで捕り方の
型が一つ決まらなかったのにはびっくりしましたけど)
そう言えば主人公の兼光って歌舞伎での姓は樋口ですが、通称は中原。
そう、清水さんの「わが魂は輝く水なり」では弟の兼平に「弱虫っ!」と叱責
されていた、蜷川さんの今年の舞台では廣田さんが演じていたあの役ですが、
この作品では面目躍如です。
萬斎さんが演じた斎藤実盛も今月新橋で海老蔵くんが演じていて、義経
がらみのあの時代の話は歌舞伎(文楽)でも良く題材になっているのを改めて
実感。
BAと言うブランドの化粧品のCMに小林麻央さんのインタビューに答える
スタイルで美について語っています。
紺色の着物姿が見事に隙のない素晴らしさです。
詳細はポーラサイト。動画を見ることができます。
もう一つ歌舞伎関連情報。
最近松竹が精力的にやっている「シネマ歌舞伎」がソニー製品で撮影されて
いるという関係だそうですが、ソニービルの外観が定式幕色にライトアップされ、
また同ビルで「ソニーで感じる『シネマ歌舞伎」展〜ハイビジョンで巡る
「シネマ歌舞伎」の舞台裏〜』というイベントが開催されるそうです。
9/20〜10/22
11:00〜19:00 入場無料
会場:銀座 ソニービル(東京都中央区)
歌舞伎美人サイト情報。
先日、世田谷パブリックシアターで行われた「劇場を経験しよう 20th (2)
公開講座~伝統演劇3~ 第20回 世田谷パブリックシアター 舞台技術者
養成講座2008講習会」(長いタイトル!)で講師をつとめられた、歌舞伎
床山の鴨治歳一さんのインタビューが、歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」
発行のフリーペーパー「歌舞伎美人だより」最新号に掲載されています。
直接お話しを伺ったばかりでしたので、興味深く拝読しました。
新橋演舞場11月の演目が発表になりました
「花形歌舞伎」
11/1〜25
新橋演舞場
★昼の部
◎通し狂言「伊勢音頭恋寝刃」(二幕七場)
福岡貢・・海老蔵、奴林平・・・獅童、料理人喜助・・・愛之助
◎「義経千本桜・吉野山」
狐忠信・・・松緑、静御前・・・菊之助
★夜の部
◎通し狂言「伽羅先代萩」(五幕)
政岡・・菊之助、弾正・・・海老蔵、荒獅子男之助・・獅童、
八汐・・・愛之助、勝元・・松緑
★竜虎
龍・・・愛之助、虎・・・獅童
1月の浅草とはほぼ違うキャストと演目、このところ歌舞伎の舞台から
離れっぱなしの獅童くん、老婆心ながらやや不安な感じもしますが。
しかし遂に菊之助さんが政岡やるとは!丁度去年、菊五郎さんの政岡、
団十郎の弾正、仁左衛門さんの八汐を拝見したばかりなのに、その
子供たちの政岡、弾正が実現するんですね。すごい。
詳細は歌舞伎美人サイト
一般の参加も可との事で、厚かましくも参加。
一限目は「歌舞伎の床山」、二限目が「狂言の装束」。
どちらも頻繁に公演は拝見しながらまるで知らないので興味深く受講しました。
「床山」はその名も鴨治(かもじ)歳一さんと言う、現・雀右衛門担当の床山さんを
講師に、スライドを交えつつ、床山さんのお仕事、歌舞伎役々と鬘の関係、
特に「六段目」の勘平の切腹までの髪のほどけるプロセスの仕掛けなどを実際の
鬘を手元に見せて下さりながらの解説で、その細かい手順にびっくりしました。
最後は実際のお道具や鬘を舞台上で間近に拝見しながら、直接質問できる
コーナーもあり、参加者全員興味津々でお伺いしました。
休憩を挟んで、万作の会の高野さん、月崎さん、竹山さん、時田さん4人による
「狂言の装束」講座。
こちらは高野さんが主に解説担当しながら、竹山さん、時田さんをモデルに
どんどん様々な装束を目の前で付けて下さいました。
舞台にスーツケース二つ持ち込んで、通常の公演同様に荷ほどきからのスタート
でしたが、素晴らしい手際であっという間に装束付け完了。
正味90分くらいで10パターンくらいしてくださったでしょうか。その後に道具の
解説(狸がキュート!)、その後に、また舞台上に参加者も上がり、装束や
道具に触れて質問などのコーナー。
虫干しのやり方や装束の手入れなど、本当に色々とお聞きでしました。
どちらも勉強になり有意義な4時間でした。
新橋演舞場の11月は、「花形歌舞伎」として、1日から25日まで、濃いめの
若手メンバーでの公演だそうです。
メンバーは松緑さん、菊之助さん、海老蔵くん、愛之助さんそして獅童くん。
この顔ぶれ揃っては余り記憶がありませんが、面白い演目ができそうです。
詳細は松竹サイト
吉本にジャニーズ、劇団四季、宝塚にテレビ局の映画参入、さらに中吊りの
言葉を借りれば「阿国もびっくりの活況」と言う歌舞伎まで、経済誌ですから
当然のように「売る側の論理」のみで構成された特集で、なかなか素人は目に
できない売上などの数字が判る興味深い記事でした。
ただし1シアターゴーアーとして実感する、主に演劇公演場所の偏在や、興行
ありきで、日程だけ先に出して演目詳細後回しのまかり通る不思議とか、
とても普通のサラリーマンが間に合わない開演時間の設定とか、あるいは
半年先なんて予定の判らないうちのチケット販売(でも買わないと直近では
売り切れている)とか、制作における諸々の制約などビジネスの効率で無視
されている「支払う側のリスク(デメリット)」にも目を向けて欲しいかもとは
思いましたが。
「週刊ダイヤモンド」8/23号
特集:エンタメ全解剖
公式サイトはこちら
タイトルどおりのチラシを国立能楽堂で入手。
11月の国立劇場は、幸四郎・染五郎親子による、新作歌舞伎
「江戸宵闇妖鈎爪(えどのやみあやしのがぎつめ)」
副題が「明智小五郎と人間鈎」というのを上演するそうです。
そして染五郎さんが大凧での宙乗りをするのだとか。
今月は松尾さんの芝居にも出ているし、高麗屋さんの親子は
相変わらずチャレンジャーですね。
そういえば10月は吉右衛門さんが「桜田門外の変」を題材にとった
北条秀司さんの「大老」を上演です。
どちらも情報詳細は国立劇場サイトへ
野田さんがオペラ「アイーダ」を翻案した話題の「愛陀姫」と
勘太郎くんの「紅葉狩」という番組。
チケット売り場で残席確認しましたが、やはり三部のみが千秋楽まで
売り切れ。野田さんと勘三郎さんという組み合わせがこれまで
作り上げてきた「野田版~」のブランドへの期待が見て取れます。
幕見待ちもこの暑い中、凄い行列です。
まずは「紅葉狩」(65分)
踊りの上手い勘太郎くんの更科姫なので、安心して見られると思って
いたのですが、ちょっと違いました。
確かに上手いのですが、なんかぎこちない。あの長身で吹輪の
赤姫姿なので維茂の橋之助さんと並ぶと揃う背丈ながら美女では
あるのですが、気になったのはやっぱりまずは声でしょうか。
数年前に浅草公会堂で見た「四の切」の静御前あたりでは声といい
清楚さといい、品と言い、申し分ないお姫様だったのですが、今回は
わざとでなければちょっと声が潰れ気味。
後半扇を使ったちょっと凝った動きのあたりも後見さんとの息がもう
一つ?そちらが気になったか、全体にも若干迫力不足かな。
鬼女の本性をちらっとみせるところは、海老蔵ほどやりすぎなくて
よかったけど、もう少しぐわっと見せてくれてもよかったかなあ
(せっかく若手中心の「納涼」なんだし・・・・)
鬼女になってからの迫力はさすが動ける勘太郎くんらしく、気合いの
入った立ち回りでしたが、山神の巳之助くんも声がひっくり返り気味
だったので、どうも台詞が全体によわよわの「紅葉狩」でした。
さて休憩はさんで問題の?「愛陀姫」
<<以下大ネタばれしていますし、書いて見たら思った以上に辛口
レビューになっていますので、中村屋さん大ファンという方は
ご覧にならない方が良いかもしれません>>
「平成中村座」のスケジュールをにらみつけていますが、どうしても
みたい演目の日程がうまくはまらず、どうしたものかと思っている
ところへ、今度は歌舞伎座の公演情報。
これも魅力的です。
特に夜の部が玉三郎さん、菊之助さんでの「本朝廿四孝」に、菊五郎
さん、菊之助さんでの「直侍」。
これは中村座はさっぱり諦めて歌舞伎座に行くことになりそうです。
ちなみに昼は福助さんで「重の井子別れ」、菊五郎さんお得意の
「魚屋宗五郎」。おはまが玉三郎さんというのは実は捨てがたいです
けど・・・・。
歌舞伎美人サイトに詳細。
★お茶の専門誌「なごみ」(淡交社刊)
最新号8月号の特集は「能装束の意匠」。
カラーもありもう少しで買うところでしたが、解説はあっても図説が少なかった
ので見送りました。
★「演劇界」(演劇出版社刊)
最新号は「リニューアル1周年記念」として、いつもの表紙に舞台写真という
のをやめて、特集の一つ「大対談」の組み合わせの文字だけで構成されている
というこの雑誌としては画期的なもの。
でもこれだとちょっと普通の出版社のムックか何かに勘違いして見逃しそう
ですが。
★「和楽」(小学館刊)
最新号9月号(6日発行)は特集「市川海老蔵」。
よほど人気があるんですよね。前にも「海老蔵襲名という事件」という特集を
したのは「和楽」でした。
3日の日本経済新聞に特集記事が出ました。
色々興味深い記述がありましたが、注目は文末。
勘三郎襲名披露興行にやるかもと噂があった「贋作・桜の森の満開の下」の
七五調による歌舞伎化がいよいよ実現の模様。
そう言えば少し前の週刊誌に「シス・カンパニー」の北村さんの仕事についての
インタビュー記事が出ましたが、長年関わっていた野田さんの芝居についての
プロデュースはもうされてないのだとか。
また満席を続けた野田さん芝居で唯一チケットが残ってしまったある公演に
ついての裏話が出ていました。
野田さんの作品にしては余り話題にならない作品なのでちょっと不思議に思って
いましたが、理由を読むと納得でした。
記念すべき第1回は11/24に東京都内で開催されるとの事。
第1回は「歌舞伎のことをもっと知りたい、歌舞伎をもっと楽しみたいと
言う方レベル」と言う4級を実施。
申し込むは9/1から、ゆうちょ銀行からの振り込みかインターネット。
7日に発売される公式テキストと「かぶき手帖」が公式テキストだそうで、
4級は80%がテキストから出題とのこと。
受験料は5500円。
詳細は公式サイトへ
今回は10月に浅草寺境内での興行。
演目はいつもの中村屋一門に仁左衛門さんが加わっての「忠臣蔵」通し。
4プロあって、ABプロは大星に仁左衛門さん、CDプロは加古川本蔵に回って
など配役が変えてあり、見比べる楽しみがあります。
しかし今年の10月は個人的に観劇予定がびっしりで、最低1万円のチケット代
と言う事もありますし、どのみちチケット争奪は大変そうだし、諦める事に
なりそうです。
仁左衛門さん見たいですけど。
<5日補足>
なんと、今年は11月までの2か月公演だそうです。
11月は「法界坊」だそう。
この情報、スポーツ報知にだけ出ていました。
↓に書きましたが、正直今年前半は映画は随分面白い物を見た実感が
ありますが、芝居は「これっ!」と言う作品に余り出会えなかった感じが
します。(選び方に問題があったかも)
とりあえずベストの方。
これは順位を付けません。思い入れ度の高さと満足度の高さとが比例しない為。
☆☆「わが魂は輝く水なり」(5月 シアターコクーン)
やはり萬斎さんご出演のは強烈なファン心が先立ちます。
まあ今回に関してはメイン配役はみな良かったし、美術はきれいでしたし、
「え〜っ」と思う演出もなかったので、萬斎さんが出てなくても多分ランクイン。
長谷川くんのお惚け大将が見事。
☆☆「リア王」(1月 彩の国さいたま芸術劇場)
平幹さんの渾身の演技に敬意を表して。
も少しドロドロできる役者さんがいれば、もっと良かったかも。
☆「春琴」(2〜3月 世田谷パブリックシアター)
何故今これ?と言う疑問は晴れませんでしたが、作り込まれた精緻な演技に。
☆「鳥瞰図」(6月 新国立劇場)
なんかこういう普通なお芝居が面白いというのがなんか新鮮でした。
品川さんの幽霊?が魅力的でしたし、浅野さんが良かったし。
考えたらもう半年が過ぎて、上半期ベスト5でも考えなくては、なところですが
忘れていたくらいですから残念ながらこの上半期は余り突出した作品に出会え
てなかったかも。
ともあれ読売新聞に中間報告が出ましたが、ほとんど見てない作品ばかり。
その中で「若手の台頭」として、「わが魂〜」の照明の大島さんが「装置に
頼ることなく、照明で森を表現した」と評価されていたのが、なにか身内を
誉められたような気分でした。
しかし本当にこの上半期はベストは3くらいしか出せないかも。(ワーストは
結構あるけど)
大阪で仁左衛門さんの八汐&弾正を堪能して東京に戻り、渋谷に「道元〜」を
見に行って、プログラムで役者さんのプロフィールを読んでびっくり。
端正な顔立ちの片岡サチさんって、宝塚にいて(当時の芸名は汐風幸さん)
今は女優さんの仁左衛門さんのお嬢さんだったんでした。仁左衛門さんの
お嬢さんが宝塚にいて汐風さんと言う芸名だった事は知っていましたが、
芸名を変えていたので、「道元」に出ている「片岡さん」がそうだとは
気がつきませんでした。確かに端正な美人でした。
そう言えば先月サザンシアターでやっていた、同じく井上さんの作品
「父と暮らせば」に辻萬長さんと共演していた栗田桃子さんは、俳優の蟹江
敬三さんのお嬢さんで文学座に所属する俳優さんだとか。
やはり「蛙の子は蛙」なんですね。
大阪松竹座。
目玉は「伽羅先代萩」。
前に歌舞伎座の菊五郎さんの政岡での通しも素晴らしかったですが、
今回は政岡は藤十郎さん、菊五郎さんが裁き役・細川勝元、仁左衛門
さんが八汐と弾正の二役、頼兼に菊之助さんと言う、非常に魅力的な配役。
ただ残念ながら超ハイライト版で、花水橋、御殿、床下、対決、刃傷と、
飯炊きはおろか、竹の間も省略してしまったので、歌舞伎座で相当面白かった
八汐の意地悪ぶりが、拝見できなかったのが残念でしたが、その歌舞伎座
公演では配役のバランスが悪かったのかグタグタで全然面白くなかった
「対決」が、菊五郎さんの初役がびっくりの爽やかな勝元と、悪役ながら
品格を備える仁左衛門さんの弾正のバトルが非常に法廷劇としての
面白さを引き出して良かったです。
團十郎さんが、再入院し、妹さんから骨髄移植の手術を受けるとのニュース。
5月の團菊祭や先月の新派での「鹿鳴館」までは随分精力的に舞台に、
メディアにと出演されていましたが、やはりなかなか厄介なご病気なんですね。
Asahi.comほか、多数のネット情報あり。
劇場オンラインチケットでは今日から先行発売だそうです。
演目は「狐狸狐狸ばなし」と「棒しばり」。
出演は勘三郎、扇雀、勘太郎、七之助、段治郎、亀蔵、弥十郎。
チケットはSが13500円がAが8000円
劇場でやる有り難みは、コクーンもそうですが、開演時間が16時半ではない
時間もある事ですが、8月は新作「アイーダ」をやっていて、サイズの違う劇場
での公演がすぐ始められるって、歌舞伎の人たちは凄い。
※補足
このオンラインチケットシステム、どうも基本的に事前登録というような
厄介なことが不要の模様。チケットは代引きかカード決済ですから
カード決済の場合はもちろんweb上に番号類を入力するという、若干
どうしよっかなあ~考える人もいそうですが、意外にあっさりとれて
しまいそうな気配ですね。
↑
この理解に間違いがあったらご指摘ください。
さすが菊之助くんが出ていたおかげで?モノクロですが、1/2ページで
舞台写真と、1ページの劇評が出ています。
劇評は新聞評よるかなり好意的。
萬斎さんの実盛を「不敵」と褒め、またこの評者もやはりゴールドシアター
との心情的繋がりを感じられたようです。
今頃やっと萬斎さんと菊之助さんの対談形式インタビュー掲載の
「Hanako」を入手。
1ページですが、二人の洋服ツーショットは貴重かも。
掲載情報源はSIS CAOMPANYサイトですが、未だに「掲載日確認中」は
怠慢では?
そう言えば、出演番組の「にほんごであそぼう」は一文字余計。
「鞍馬天狗」DVD発売中情報追加しついでにそろそろ直したらと
見る度に思いますが…(毒)
昨日千秋楽を迎えた「わが魂〜」ですが、カーテンコールで流れていた
音楽が今もずっと頭の中を流れていて、気になってなりません。
雰囲気は「キッチン」で使っていたシガーロスに似たクールなロック
テイストで、ずっと「Inside out〜」と言うフレーズを繰り返していたように
聞こえましたが、サイトを見ても全く手がかりがありません。
どなたかご存知でしたら、是非アーティスト名だけでも教えてください。
宜しくお願いします。
最後のたった1回、もう再現されることのない一期一会という、こちらの
勝手な思い込みが強烈にあるにすぎるだけなのかも知れませんが、
やはり千秋楽は何かが違いました。
空気、あるいは思い、何かの力。
そして最初の頃、実盛は「<死に>方の美学」にこだわってああいう選択を
したと思っていたラストでしたが、今回はなぜか「最後まで武士としての
矜持を持って<生き>、戦い続ける力」を実盛に感じました。
そして五郎がいない時の実盛の弱弱しさの意味(それが実際の実盛)、
五郎の、笑われ続けた死因である「木の切株」に凭れて死を泰然と迎える
実盛という設定(これは、清水さんの戯曲のト書きにもきちんと書かれて
いるので、おそらくは清水さんの<たくらみ>の一つでしょう)のが教える
五郎の「正体」など、ラストシーンをめぐって、さまざまな意味が急に目の
前に現れた気がしました。
千秋楽カーテンコールは、菊之助くんのダイブ!には驚きましたが、
萬斎さんと菊之助さんの「親子」のハグ、蜷川さんの登場による
スタンディングオベーション、最後は桜色と銀色の紙吹雪が天井から
振り落とされ、(振り落とされ過ぎて役者さんが一時見えなくなって
しまったほど)最後にはいつもは2列の役者さんたちが一列にひっしりと
並んで手をつないでのごあいさつで幕となりました。
役者さんたちの笑顔が印象的でした。
萬斎さん、菊之助さん、亀三郎さんはみなそれぞれの「本業」の舞台へ、
他の役者さんたちも次のプロダクションへ、そして蜷川さんも即明日からの
ゴールドシアター公演へと旅立っていかれたことでしょう。
あれこれと考えていた舞台でしたが、最後はその言葉と視覚的な美しさ、
しつこいようですが、伝統芸能の舞台ではまず滅多にありえない、萬斎
さんと菊之助さんの共演(今後あるとしたら、三響会くらいでしょう)を
存分に堪能できたことを感謝するのみです。
下の写真は記念に拾わせていただいた、紙吹雪(苦笑)
27日に発売になった「Look at Star」7月号に早くも「わが魂〜」舞台写真が
掲載されています。
同じ号には「から騒ぎ」メインの4人出演者インタビュー(手際良いなぁ)も。
「Top Stage」の方は「わが魂〜」写真もなく、「から騒ぎ」も小出くん
インタビューだけですが、代わりに?麻実さんのインタビューが出ていて
思わず両方購入してしまいました。
前楽。
「義仲軍の狂気」が空気として伝わってこないうらみは相変わらず
ですが、公演期間前半空気が抜け気味だった1幕がずいぶん気合が
入ったなあというのが第一印象。
そして近くで拝見して改めて実感したのは、あの崖セットの高さ。
それはしかも階段でも富士山状のすそ野の広さもない、切り立った
状態のもので、巴に至っては前半の登場シーンと、1幕幕切れ前の
ふぶき暗殺のところで、2度もあの上での演技を強いられています。
兼平と兼光は海際のとびとびの岩でのシーンもあって、足もとの不安
定さ、せっぱつまった感じ、そして先まで行ってしまえば逃げ場も
行きどころもない感じ、何より、孤独さを強く感じました。
維盛軍に戻ってきた六郎が「ひざを折り、前へつんのめる」という
表現したものにつながる感じがします。
実盛たちを見ていると安心するのは、常に安定した森の中にいる
からという事にもようやく気がつきました。
でもそんなことを論理的に考えられたのは終わってから。
見ている間は、萬斎さんと菊之助さんの、蜷川さんのいうところの
「奇跡の顔合わせ」を本当に堪能できる幸せに浸らせていただきました。
萬斎さんが「息子」の顔を見、また「父と子は親子であると同時に
もっとにがい関係でもある」と言う時にはどうしても裕基くんの顔を
思い出しますし、菊之助さんが「父上!」と言う時には、どこかに
菊五郎さんの顔を思い出す、それは亀三郎くんも一緒で、そのあたりの
「血」がこの芝居の一つのテーマに流れているのだろうと改めて
実感しました。
カーテンコールがいつもより1回多かったかも。
萬斎さんが奥から最初は実盛風に、そして途中から凄い勢いをつけて
ポンっと前端に出てこられるところにいつも笑ってしまいます。
なんだかんだと言いながら、ついに千秋楽です。
あっと言う間でしたねえ・・・・
前楽になってもやっぱりポスター(大)の増刷はなかったようで、これは
プログラムを後から通信販売しているコクーンに、ぜひ、追加印刷と
発売をお願いしたいところです。
明け方起きた時に録画は覚えていたのに、二度寝して起きたら8時で、
録画もしてないままでした。
と言う訳で見逃しました。フジテレビ系「ボクらの時代に」の25日放送分、
ゲストは橋之助さん、笹野さん、串田さんの3人でした。
来週は「ザ・マジックアワー」の宣伝でしょう、三谷さん、佐藤さん、吹石さん
だそうです。
23日付の朝日新聞(東京本社版)夕刊に劇評が出ました。
公演日程前半に出た他紙の評に比べると辛口ではありませんが
素人の私が言っても何の意味もないでしょうけど、表現が抽象的
すぎていま一つピンとこないところがあって、若干「?」でした。
8月は勘三郎一座は歌舞伎座で「アイーダ」だし、染五郎くんはコクーンで
松尾さん芝居(小劇場の演出家でだとか。で、阿部さんが歌舞伎役者役らしいと
松尾さん自身が昨日発売の「ぴあ」で語ってます)、ですが、23日付けサンスポ
&報知情報によれば、愛之助くんは三越劇場で「新派百二十年記念八月花形
新派公演『紙屋治兵衛』」に出演だそうです。
歌舞伎でもやる「紙屋治兵衛」ですが、新派バージョンは随分違うのだとか。
来月は団十郎さんと仁左衛門さんも新派出演ですし、今年は随分新派に歌舞伎
役者さんが出演する気がします。
ちなみにスポーツ報知の写真を見ると、珍しく愛之助さんが5分刈りでびっくり
しました。ちょっと高校野球選手っぽいです。
「紙屋治兵衛」公演は8/10〜26。
毎日新聞(東京本社版)は22日夕刊にやっと出ました。
あと5日になって出る新聞劇評なんて、観劇の参考にするには遅すぎですけど。
写真がこれまでと違うのと、割に好意的評なのが特徴でしょうか。
22日付けスポーツ報知サイト情報。
有名なオペラ「アイーダ」を歌抜きでの歌舞伎化で、タイトルは「野田版 愛陀姫」。
過去2作は日本の作品が元ネタだった野田版歌舞伎が、今回は思い切っての
変化球勝負と言う印象です。
まあ歌舞伎的には蜷川さんでシェイクスピアやってますし、野田さんもこの手の
翻案ものは手の内でしょうからもの凄い変則技でもないのでしょうね。
舞台は日本の戦国時代に置き換え、アイーダにあたる愛陀姫に七之助、アムネ
リス・濃姫が勘三郎、ラダメス・駄目助座衛門は橋之助さんとのこと。
まあ正直、オペラは全くの門外漢なので何だかさっぱりで、どうなるやら。
是非オペラに詳しい方に物語の蘊蓄などお聞きしてみたいものです。
公演は8/9〜27
歌舞伎座。
また凄い話題になるでしょうね。
公演期間内のタイミングで菊之助くんのインタビューが舞台写真付きで21日付の
スポーツ報知に出ています。
「親子」について考えさせられた的発言。
そう言えばなぜか異例、週中の今日(21日水曜日)から公開の「ナルニア国
物語2」の初日朝一の回終了後の舞台挨拶に、来日中の主演の俳優さんと一緒に
菊之助くんも登場との事。
考えたら「わが魂〜」の休演日も水曜日、舞台挨拶も吹替版の回の後との事で、
ひょっとして水曜日初回にしたのはそんな事情も関係あり?とは深読みしすぎ?
17日からオンエア分のシアターテレビジョンの「シアターinfo」で「わが魂〜」
の映像が映りましたが、維盛くん前での軍議シーンで維盛くんが馬に乗って
いてちょっとびっくり。
初日で既に維盛くんは馬に乗ってなかったので、これが公開稽古の映像で、
初日までの短時間に変更になった、それが判る貴重な映像でした。
筒井康隆さんの「七瀬ふたたび」が秋のNHKでドラマ化されるそうですが、
なんと亀治郎さんに今井朋彦さん、さらになんと長谷川博巳さんもご出演だ
そうです。
それぞれの公式サイトなどから情報をかき集めていたらなんだか凄い事に
なってました。
おっと忘れるところでした。主演は蓮佛美紗子さんだそうです。
これは見なければ!特に長谷川くんのドラマ主演は注目。
ちょうど「から騒ぎ」公開時期なので、話題になるかも…
3回目は今公演で1回だけの2階席。
近くも眼福には違いないのですが、引きで全体を観ると美術や照明、空間の
使い方が良く判るので違う印象を受ける事が良くあります。
まあ時には近くでは判らない「泣きどころ」とか隠しきれなかった何かが見えて
しまったりして文字通り引いてしまったりもしますが…。
今回の正直な印象は、2幕だけが突出して良かった、と言うか2幕だけで、
それも実盛と巴の夢の違いが顕になるシーンと実盛と五郎の最後のシーンだけ
で、十分見に来たかいがあった!と言う事が一番でした。
なんと発売開始から1週間も経たない筈ですが、「わが魂〜」ポスター(大)が
既に売り切れ中です。
こんなに早く売り切れはちょっと珍しい事では?しかも大が先にとは尚更。
まだまだ公演日程半ば。
追加印刷、発売が間に合うか、と言うか、する気があるか、しないのはちょっと
観客サービスに欠けると思いますし、ここはコクーンの対応が気になります。
14日読売新聞(東京本社版)夕刊に、劇評がでました。
こちらも日経に続いての若干辛口批評。役者は誉めつつ、演出に
一言っていう感じでしょうか。
同じページで「瞼の母」も辛口目批評で、両方見た身としては
若干勝手に肩身が狭い(苦笑)
早くも上演中の「わが魂」舞台映像がちらりとWOWOWに出ました。
WOWOWの演劇情報番組「プルミエール」で、秋山菜津子さん、片桐はいりさん、
池津祥子さんの鼎談をやっていた中、「見た目汗かかなさそう」と後の二人に
しきりと言われる秋山さんが「汗かいてますよ〜」と言う画面の片隅に「わが
魂〜」で熱演する秋山さんの映像が。
実盛じいさん(笑)とのツーショットもちらりとありましたが、引きの絵では白髪
ばかりが目立って、まるで家のない方みたいで若干苦笑。
しかしと言う事は、今回のもいつかはWOWOWでオンエア、あるいはパッケージ
化確実かしら?などと思いつつ。
初日、2回目にも見当たらず、売らないのかと思っていた「わが魂〜」
メインビジュアルポスターがようやく大小サイズで販売開始です。
場所取るだけなのでいつもはポスターは敬遠するのですが、今回は
誘惑に負けました(笑)
<大>1000円、<小>700円です。
<5・15 誤字訂正>
2回目ということで、少し落ち着いて舞台を見ることができましたが
舞台の方も少しの回数でずいぶんセット転換がスムーズ(つまり静か)に
なっていました。
ただし、せっかく役者が舞台で美しい独白している時に、袖からゴトゴトと
音がしたり、声が聞こえたりするのはどうなんでしょうか・・・
初回気になった、邑野さんですが、ようやく少し発声が落ち着いてきたかも。
でもセリフ巧者だらけのこの舞台では、一人叫んでいるようにしか聞こえない
のはお気の毒です。
また巴役の秋山さんが凄味を増していました。
美人というラインでは全くなく、義仲の代わりを務めている時の表情など
「険しい」の一言ですが、それと女性としての心の揺れとかのギャップが
大きくて、それでいてかっこいいというのでなく、やはり痛ましい感じが
するあたり、ほぼ唯一の女性として輝きを放っていました。
菊之助さんの五郎は初日はなんだか実盛さんの心配症の世話女房みたい
でしたが、それより少し男っぽく(変な表現ですが)なったかも。
萬斎さんの実盛は「じじいっぷり」(笑)に磨きがかかりつつあります。
客席に平幹二朗さんをお見かけしたのですが、それから舞台を
見始めたら、なんとなく萬斎さん演じる実盛の老けっぷり?の雰囲気が
平さんっぽくも見えたりしました。
「わが魂〜」があるので諦めるつもりだったのですが、やはり「白浪五人男」
の久しぶりの通し、それも菊五郎の弁天と言う魅力に抗いがたく、チケット
取ってしまったのですが(笑)、やはり見て良かったです。
団十郎さんの駄右衛門、三津五郎さんの忠信、時蔵さんの赤星、左団次
さんの南郷と、見ていて安心の組み合わせ。
団十郎さんがセリフの頭が時々弱く、また息が若干続かないのと、左団次
さんの見得にやや力強さがなかったこと、時蔵さんの割科白のテンポがやや
遅めかなとか、富十郎さんの青砥にやや生気がなく、山門の場が迫力に
欠けたなど、いくつか気になる部分はありますが、何と言っても菊五郎さんの
「浜松屋」は、一つ一つが段取りにならず、また脱げた着物の形も含めて
やはり全てが「見事」の一言。
また配役を見た時、「ばかやろう、うちの商売にケチつける気かっ」と開き
直りそうと思った海老蔵さんの宗之助も殊勝で、しかも実は駄右衛門の息子、
と言う破天荒な設定に説得力が加わりなるほどなるほど。
大河ドラマ「風林火山」に満を持して出演した事で、その魅力と実力が爆発
完全に勢いがついた亀治郎さんが、テレビ朝日系連続ドラマ「パズル」の
今日(2日)放送分に、主人公の前に立ちはだかる天才弁護士役でゲスト
出演していたので、このドラマ、初めて見ました。
亀治郎さんは初めて見る現代劇姿でしたが、舞台人にありがちな大げさとか
全くなく見事にドラマの世界に馴染んでいました。
また他のゲスト出演者も近江谷太朗さん、美保純さん、西尾まりさん、矢島
健一さんと豪華実力派揃い。
緊迫感に溢れていて、正直、どちらかというと、レギュラー陣だけのシーンが
浮いて見えすらしました(若干毒)。
しかし、毎度書きますが、亀治郎さん(先月は舞台版「風林火山」で一人二役)
は勿論、「トゥーランドット」に続いて岩松了さんの「羊と兵隊」に出演の
獅童くんに、蜷川×清水作品「わが魂〜」に出演の菊之助くんと、今の演劇の
舞台はじめ映像においても歌舞伎役者さんの果たす役割は本当に大きいですね。
ちなみに、この「パズル」で剣道部員役で出ている木村了くんですが、
新国立劇場サイト情報によると、今年の秋に、三島由紀夫作の
「近代能楽集」の「弱法師」(演出は深津篤史さん)に、出演だそうです。
もちろん、蜷川さん版で藤原くんがやった俊徳役ですね。
やっと出演者インタビューが30日付けの読売新聞(東京本社版)夕刊に
出ました。
ただし菊之助さんのみ。
しかも、背景をよく見ると、「わが魂~」のではなくて、菊之助さんが
初めて映画の日本語版の吹き替えをするとニュースになった
「ナルニア国物語」のポスター。
・・・いいのか、これで(笑)
結局どちらも買ってしまいました。
「ルクスタ」には萬斎さん&菊之助さんインタビュー。稽古始まってから
らしいので、撮って出しかも。
と言うか、折角狂言役者と歌舞伎役者の清水作品、蜷川演出と言う、
私などから見たら面白い切り口いくらもありそうな舞台にも拘わらず
(しかもあと10日足らずで初日なのに)、殆ど(まだ、なのか?)取材や
特集記事が出ないのが不思議で仕方ありません。
ひょっとして主役二人が本業の舞台が稽古初日ギリギリまで入っていて、
取材を受ける時間がなかったのかしら?(萬斎さんなどつい金曜日にも
国立能楽堂出ていらっしゃいましたしね…)
また「トップステージ」には「トゥーランドット」対談(北村くん&五月女
くん)に横田さんが参加した「オールナイトニッポン演劇部」公演のレポート、
さらに長塚さんと萬斎さんの対談で出た「ワンピースの色と丈」話はこれ?
と推察してしまった新作「Sisters」のポスター撮影の様子も。
表紙がそっくり(この二誌はしばしばそうですが)で見分け付かないのが
相変わらず珠に疵です。
相変わらず、勘三郎さんが主役で出ると(それも判り易い演目)
本当にチケットが取りづらいのですが、この夜公演も「浮かれ心中」の
せいか、やっととれた感じの席でしたが、見てみれば確かに、先週
見た昼の部よりは断然面白かったかも。
まずは真山青果の「将軍、江戸を去る」
こういう新歌舞伎は本当に苦手なので、恐る恐るでしたが、そこは
さすが器用な三津五郎さん、歌舞伎調にやりすぎると論理的過ぎる
セリフと動きの自由さとのギャップで大仰になってしまうし、といって
現代劇調に偏り過ぎると「なにも歌舞伎でやらんでも」となってしまう
あたりを、絶妙な落とし所で、見せてくださいました。
山岡役の橋之助さんの熱演もなかなかでしたが、三津五郎さんと
違って、もう少し動きも抑えられない衝動ぐらいになっていないと
一つ間違うとうるさいだけ、になりそうで、とはいえ、久しぶりにこの手の
新歌舞伎で面白くみました。
続いてがお目当ての「勧進帳」
玉三郎さんの義経に勘三郎さんの富樫、仁左衛門さんの弁慶という
組み合わせですが、やはり仁左衛門さんが最高でした。
お目当ては時蔵さんの八重垣姫に橋之助さんの勝頼の清新な顔合わせに
よる「十種香」。
橋之助さん初役だそうですが、貌がきりりととても良く、いつもとイメージが
違って新鮮でした。
ただし、きちんとしすぎて、役に求められる若衆の色気とか柔らかさが決定的に
が足りなかったし、何より前後やらないでここだけだから、勝頼を含めて全体像
掴みにくいから肚が読めないし、八重垣姫の時蔵さんが目立った割には勝頼
くんがあっさり爽やかすぎてバランスが悪く、全体的にも随分ライトな一場に
なってしまってました。
でも勝頼ってかなりベテランになってからも役者さんされますが、個人的には
やはり見て「若い男性」の方が納得できて好きなんですが。
七之助とかがやれるようになると面白そうかも。
せっかくだから、勘太郎くんの八重垣姫も。
休憩挟んで、このところ「汐汲」「紅葉狩」「船弁慶」と能取物を元にした新作舞踊に
はまって?いる玉三郎さんによる「熊野」。
相手の宗盛に仁左衛門さん、あと錦之助さんと七之助が付き合ってましたが、
「紅葉狩」ほどは私には能のやり方をわざわざ追加して取りこんだ効果があった
とは、ちょっと思えなかったかな。
濃厚な感情を最小限の形で見せるにしては、歌舞伎座の舞台は広すぎる気が
します。
ま、個人的には錦之助くんの従者が身につけいていた素襖についていた紋が
狂言方のお約束である雪薺紋(ゆきなずなもん)だったのが、ちょっとした
発見だったりはしましたけど。
ひとえに「夏祭」演出の串田さんがまつもと市民芸術館の芸術監督
だからこそと言う感じですね。
平成中村座 信州まつもと大歌舞伎「夏祭浪花鑑」
7/5(土) 〜 13(日)
9月には新装なった赤坂ACTでも上演あるようで、こうなると、普通の
プロデュース公演のツアーの雰囲気ですね。
詳細はまつもと市民芸術館の公式サイトへ。
しかしこのサイトのトップページ、サウンドをオンにしてクリックすると
結構びっくりしますね。
4日の役者編が放送されるとは前に書きましたが、続いて翌週11日
放送分は「歌舞伎入門」その2の劇場編。
ナビゲーターの谷啓さんが金丸座に出向いて劇場構造とその美に
迫る仕掛けだそうです。
「美の壺」
毎週金曜日 22時~
NHK教育テレビ
今年4月から来年3月放送のNHK教育テレビの「日本の伝統芸能」の
内容と出演者が判明しました。
また20年度は放送時間がかわって、毎週水曜日の昼の2時からという
時間帯です。
4月「歌舞伎入門」 片岡仁左衛門・坂東三津五郎
5月「能・狂言入門」 友枝昭世・野村万作
6月「文楽入門」 竹本住太夫・桐竹勘十郎
例年通り、歌舞伎は7月、10月、1月に、能狂言は8月、11月、2月に、
文楽は9月、12月、3月に再放送があります。
テキストも25日に発売になっています。
表紙の万作さんは「舟渡聟」の船頭でしょうか・・?
NHK出版サイトに情報あり。
今回の目玉は、勘太郎くんと七之助くんがダブルキャストで
お辰を演じるということでしょうか。
ただし、勘太郎くんは磯之丞、七之助は琴浦もあるとなると
お辰の見せ場である三婦宅での鉄弓を押しあてるシーン、
これまでだと冒頭に家の前で舞われる獅子舞などを磯之丞と
琴浦が眺めていて、それが落ち着くとお辰の登場、最後は
磯之丞を連れて国許に連れていくというシーンでは、少なくとも
勘太郎くんのお辰の時は磯さんは替え玉になるのでしょうね・・・
ともあれ、今回も勘三郎の団七、橋之助の徳兵衛、笹野さんの
義平次、弥十郎さんの三婦、扇雀さんのお梶は変わらずで
盛り上がる舞台が拝見できるのだと思いますが、それにしても
コクーンで串田さんの組み合わせでとなると出ることの多いこの
狂言、よほどいろいろやり方を工夫できる面白さがあるので
しょうね。
日程など詳細はコクーンサイトへ。
見るとなれば、両バージョン見たくなるのが人情ですが・・・
意地悪く、「ネタ切れ?」なんて言うのは野暮としましょう。
新年度の「美の壺」は、特別企画として、歌舞伎を2週にわたって
特集するようです。
まず4日は「役者編」
ゲストに三津五郎さんを迎えて、化粧、見得、女方のかたちの
3ポイントで「歌舞伎の美の壺」を探るそうです。
また普段は一人芝居状態のナビゲーターの谷啓さんと三津五郎
さんとのトークもあるそうなので楽しみです。
ニュースソースは4/4号の「ステラ」。
獅童くん、なんと7月に岩松了さんの作・演出による「羊と兵隊」(7/5〜27)に
主演で、本多劇場進出?だそうです。
今年は舞台に専念と言っていた獅童くん、確かにその通りですが、なぜか
なかなか本業の歌舞伎舞台話が出てこない…(苦笑)。
何しろまもなく開幕の「トゥーランドット」(赤坂ACTシアター)が地方公演
含めて5月末までで、次がこれ。
秋は梅芸で「黒部の太陽」が既に決まっていますから、この分だと6月の
「コクーン歌舞伎」は微妙、次の歌舞伎は良くて夏の納涼、ひょっとして
年末か、あるいは来年の浅草歌舞伎までなし?!
幅広くキャラクターが認められているとも言えますが、これだとどちらが
本業か判りづらくなりますね。
確かに本多劇場で岩松作品の獅童くんって、取り合わせとして意外性はある
のでちょっと興味はありますが。
各ディスクの終わりにティータイムと夕食時間を当てはめてあとは一気と
言う、ほぼ上演スタイルと同じにして見ました。
(更に話と話の間、休まず)
いや〜やるのも大変でしょうけど、見る方も結構大変でしたね~
「リア」の印象新しい平さんのアガメムノン、変幻自在の本領発揮の白石
さんのクリュタイムメストラはじめ、アンドロマケの麻実さんに、メネラウスの
菅生さん、アイギストスの鋼太郎さん(麻実&吉田の「タイタス」コンビは
意外にもこの「グリークス」が初蜷川さん舞台。ご両人ともそうは思えない
凄さですが)など、存在感のてんこ盛りに加えて、ニンフだから年を取ら
ないという不思議な役を意外にすんなりものにしていた南果歩さん
(正直、今まで見た彼女の芝居の中で一番)や、何よりもインパクトでは
実の姉弟のしのぶ&菊之助によるエレクトラ&オレステスは評判通りでした。
特にクリュタイムメストラ殺しのシーンはまさに「女殺油地獄」。
これは若い俳優さんじゃなければ持たなさそう。
特集は「演劇と文学」、表紙は上川隆也さん。
今号は先取り情報が多くて、まず今井朋彦さんが東京タンバリンの高井浩子
さんに出る「太宰治作品をモチーフにした演劇第5回〜華燭」は6〜7月に
三鷹市芸術文化ホール。
また秋に東京グローブ座にかかる篠井英介さん主演の三島由紀夫の「サド
公爵夫人」に加納幸和さんも出演との記事も。
一方萬斎さん出演の「わが魂」関係では菊五郎さんインタビュー。
レビューとして「身毒丸」アメリカ公演の様子に「ベガーズ」大阪公演。
発売中。
詳細はこちら(公式ページ)
またこのところいくつかまとめてありました。
★「僕らの時代」
16日放送。
藤原竜也くん&高橋大輔さんと共に勘太郎くん出演。
芸術に対して必ず点がつくフィギュアスケートの仕掛に勘太郎くん疑問
しきりでしたね
★「筑紫哲也のNEWS23」
14日放送。昆劇との共演がらみで玉三郎さん出演。
女形を目指す若手の俳優さんが余りに日本語を上手に操るのでびっくり。
リピート放送中の歌舞伎チャンネル「芸に生きる」でも鈴木治彦さんと
この話を中心に芸談義。 どちらも何となく「覇王別姫」を思い浮かべつつ
見ました。
それにしても振りとセリフ(中国語)を完璧にマスターしてしまったという
玉三郎さん、すごすぎ。
★「はなまるマーケット」
これも14日、ゲストコーナー「はなまるカフェ」に亀治郎さんが出演。
前に「鑑定団」でも話していた浮世絵コレクション話もありましたが、
なぜか殆ど「風林火山」で共演し、4月に同名の舞台でも再共演する
千葉真一さんの話題でやたらと盛り上がっていました。
亀治郎さんは17日のNHK「スタジオパークから〜」も出演。
4月が歌舞伎ではない舞台なので、稽古のために丸1ヶ月空けたようで、
余裕寂々の模様。
しかしNHKもさすがに大河の舞台化だから、宣伝に協力的ですね(苦笑)
3月に昼の部をやったので、きっと4月は夜の部だと思っていたら案の定、
萬斎さんが急遽「月見座頭」の語りに出演された「三響会2007」夜の部が
4月にオンエアです。
他に昨年12月に開催された「武蔵野大学狂言鑑賞会2007」もオンエアです。
(演目は万作さん&深田さんの「清水」、石田さん&高野さん&万之介さんの
「貰聟」)
歌舞伎チャンネル公式サイトはこちら
お目当ては勿論仁左衛門さんの「廓文章」。
仁左衛門さんのコミカルと可愛さと艶やかな色気の同居した伊左衛門は今や
手の内で、本当に楽しく拝見しました。
また今回は初役で福助さんの夕霧。
のびのびの仁左衛門に比べると、若干感情の動きが薄い堅いかなぁとは思い
ましたが、このところの福助さんは、1月の揚巻、2月の墨染、今月の夕霧と
次々大役を勤められてそれぞれで、女形の美しさに磨きがかかった気がします。
吉田屋喜左衛門の左團次さん、同女房おきさの秀太郎、いずれも緩急自在で
素敵でした。
にしても、あの左右にのびきった大きな歌舞伎座の舞台で、炬燵ひとつしか
ない中、ぐずぐずやっているだけで舞台が持つ仁左衛門さん、やっぱり凄い。
昼のもう一つの目玉は団十郎の熊谷直実と藤十郎の小次郎と東西の大名跡
二人の共演による「一谷嫩軍記」(陣門、組打)。
特に組打は腹芸とかになっていたので、個人的にはあまり面白いとは
思わなかったですが、やっぱり藤十郎さんの「若様」ぶりはびっくりでした。
※智子さまのご指摘を頂き、文章を訂正しました(3・14)
今年は5月にドイツとルーマニア公演、今年来年は名古屋での
「平成中村座」公演と積極的に外に出て勝負をかけている勘三郎さんですが、
シアターコクーンの「覇王別姫」プログラムの告知によれば、今年はさらに
久しぶりに6月にコクーンで歌舞伎をやるそうです。
演目はまたもまたもですが「夏祭」。
よほど好きなんですね(笑)
ちなみに9月は松尾さんの書き下ろし、来年1〜2月はNODA MAP公演
だそうです。
★ドイツ公演についてはスポニチ情報(2/29掲載)
★来年の「平成中村座」公演については3/5Asahi.comサイト情報
「わが魂〜」出演発表時点で判っていた事ですが、今年は菊之助さんの
出演はなし。ということもあってか?もちろん、団十郎さんの体調がよろしい
のだと思いますが、ベテラン勢が大活躍する演目。
昼は海老蔵さんの「碇知盛」と団菊がっぷりの「幡随院」、夜は「五人男」の
通しが注目を浴びそうです。
久しぶりに菊五郎の弁天&団十郎左団次の南郷の掛け合いも見たいのですが、
私は財政難につき、我慢してコクーンに専念する事にします。
ちなみに海老蔵さんが浜松屋の若旦那らしいですが、どう考えても謝るどころか
見得切って逆に喧嘩売りそうな気がしてなりません。
(最近だと、宗之助、七之助、芝のぶあたりがやってる役ですからね~)
<昼の部>
★義経千本桜(渡海屋&大物浦)
知盛 海老蔵
義経 友右衛門
弁慶 團蔵
典侍の局 魁春
★六歌仙容彩 <喜撰>
喜撰法師 三津五郎
祗園のお梶 時蔵
★極付 幡随長兵衛
幡随院長兵衛 團十郎
水野十郎左衛門 菊五郎
長兵衛女房お時 藤十郎
<夜の部>
★通し狂言「青砥稿花紅彩画」(白浪五人男)
弁天小僧菊之助 菊五郎
日本駄右衛門 團十郎
南郷力丸 左團次
赤星十三郎 時蔵
忠信利平 三津五郎
浜松屋宗之助 海老蔵
浜松屋幸兵衛 東蔵
鳶頭清次 梅玉
青砥左衛門藤綱 富十郎
★三升猿曲舞
此下兵吉 松緑
そういえば、松緑さんが、4月下旬にシアタートラムで上演の
「ハリジャン」という現代劇にご出演の情報。
詳細はこちら
すでにmickeyさまから情報を頂いていましたが、次回予告で
日程、出演者に変更がないことを確認しました。
16日の「ボクらの時代」(フジテレビ系 日曜朝7時)出演者は、
藤原竜也さん、中村勘太郎さん、そしてフィギュアスケートの
高橋大輔さんです。
竜也くんと勘太郎くんは、「新選組!」で共演の仲ですから
判りますが、はたして高橋君は・・?
氷上で大技を決まる感じは、歌舞伎の見得みたいな感じも
しますし、全員、海外公演も行っているので、その意味では
共通していますが、はたしてどんな話になるのか楽しみです
前に東中野でも上映のありました、羽田澄子さん監督による
『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』のシリーズが、 3/8(土)~3/28(金)の
3週間にわたって、下北沢のトリウッドという映画館で連続上映されます。
emakiさまから情報いただきました。
トークイベントなど盛りだくさんの関連行事があります。
詳細は映画館公式サイトへ。
最近はコンビニで料金を支払う人が多いおかげか、店頭に
見かけることが多い、東京電力のフリーペーパー「Graph TEPCO」の
3月号は歌舞伎の大特集。
表紙の隈どりのデザインがなかなか印象的ですが、松井今朝子さんの
インタビューに、初心者向けの歌舞伎案内が写真をたっぷり使って
紹介されています。
企業色が薄くていいなあ、リニューアルかなと思っていたら
なんと裏表紙に「今号で休刊」の文字。残念・・・・・
漸く清水邦夫全仕事の中の「1958〜80」の下巻を借りて5月の萬斎さん&菊之助
さん芝居「わが魂は輝く水なり」を読了しました。
★【以下芝居開幕までストーリーは知らない方が良い、と言う方はお読みに
ならない事をお勧めします】
毎月公演をしている歌舞伎役者さんが、記者会見やテレビに出演(録画も
生も)するとなれば当然月末に限られるので、なんか重なりますね。
まず25日の「笑っていいとも」に出た孝太郎さんは、(ちなみに孝太郎さん、
2月は歌舞伎座に夜だけですが、ご出演中。昼、「いいとも」に出て、夜
「対面」で化粧坂少将されるんですから、ちょっと凄い)飛行機好きなのに最近、
後楽園ゆうえんちのパラシュート状の上下するアトラクション(スカイフラワー
とかいうのでしょうか)に乗ったら、あまりにもドキドキし過ぎて、降りてから
気持ち悪くなってしまい、家族を呼んでそのまま病院に入院してしまった程の
高所恐怖症だったことが判った話をして、高所恐怖症を自認するタモリさんをして
「それは僕より酷い」と笑われていました。
間1日おいて(間は段田安則さん)、27日には三津五郎さんが登場。
自身の出演映画「母べえ」と一緒に娘さんの初舞台(「風林火山」の由布姫)の
宣伝もしっかりされてました。
さらに今日28日のNHK「スタジオパークからこんにちわ」には玉三郎さんが
出演、初の昆劇との舞台の話を中心にお話されてました。
(玉三郎さんはつい先日も「プロフェッショナル」に出演されていたので、最近
よくお見かけする気がしますが)
にしてもこの時間帯のMCを勤める歴代女性アナウンサーのしゃべりを見て
いると、つくづくNHKのアナウンサーはフリートークが苦手だと言うのが
判りますね。
その引け目を補おうとオーバーリアクションになるので、ますます痛々しい…。
黒田さんあたりでかなりダメと思ってましたが、今の方に比べたらまだ全然
ましだったですね・・・(嘆息)
大阪の梅田芸術劇場で入手したチラシにびっくり。
「黒部の太陽」と聞いてすぐピンと来るのはかなり上の年代に限られると
思いますが、故・石原裕次郎さんが黒部ダムの建設に立ち向かった人たちを
題材に当時の石原プロの総力を挙げて映画化した作品。
この「黒部の太陽」が10月、石原プロモーションの全面協力の元、梅芸で
舞台化されるとの事。
映画化に挑む裕次郎も登場する二重構造の芝居になるようです。
しかしダムと言えば最近のでは「ホワイトアウト」がそうでしたが、自然の
力を含めてかなり大きなスケールを感じさせなければ、リアリティがなく、
薄っぺらな物になるのは目に見えています。
工事のスペクタクルをどう舞台に表現するのか謎です。
ちなみに脚本と演出はなんと「半落ち」や「夕凪の町、桜の国」の佐々部清
さん(舞台演出初挑戦らしい)、そして主役・裕次郎さん役にはこれまた
なんと、ですが、中村獅童さんだそうです。
公演は10/5〜26。
<補足>
ネットで調べたところ、この公演を更に練って、1〜2年内に東京公演も
計画があるそうです。
ニュースソースはスポーツ報知(2・17付)
ようやく本チラシを入手。
やはりLAWSONサイトに公開されたのと同じビジュアルの画像が真ん中に大きく
レイアウトされ、題字は赤地に白抜きで荒々しく、裏も基本は同様赤と白。
勿論紅白は源平それぞれのシンボルカラーですが、それが流れる血にも見える
趣向に感じられます。
しかしじっくり見れば見る程、いつもはそれぞれ穏やかな雰囲気がある萬斎
さん、菊之助さんが、かなり硬派な、劇画風の絵の中に収まっていて不思議
です。
とはいえ「オイディプス」再演チラシはギリシャ公演ありだったからか、A3
二つ折りの豪華版でしたが、それに比べると地味かも?(毒)
(っていうか、最近コクーンってあまり凝りに凝ったチラシは作らないですけれど)
そうそう、シアターテレビジョン「シアターinfo」の最新回で、e+で見られる
のと同じ蜷川さんの動画メッセージをオンエアしています。
(3/1 23時半より内容が変わります)
某チケットサイトで配役を入手。
このあたり、文化村公式サイトをぶっちぎってしまっているのですが
ご参考ということで。
斎藤実盛:野村萬斎
斎藤五郎(実盛の息子/亡霊):尾上菊之助
斎藤六郎(実盛の息子):坂東亀三郎
藤原権頭:津嘉山正種
郎党時丸:川岡大次郎
巴:秋山菜津子
ふぶき:邑野みあ
中原兼光:廣田高志
中原兼平:大石継太
郎党黒玄坊:大富士
平維盛:長谷川博己
乳母浜風:神保共子
城貞康:二反田雅澄
今さらですが、実盛っていうのは、歌舞伎好きにはピンと
くる名前。「源平布引滝」の一部、最近は大体その名もズバリの
名前で単品?で上演されることが多いですかもしれない、
「実盛物語」の主役ですね。私は吉右衛門さん
のを見たことがある気がします。
萬斎さん&菊之助さんの舞台「わが魂は輝く水なり」のイメージビジュアルが
LAWSONサイトに公開された話題は、先日エントリーしたばかりですが、
その撮影現場でのインタビューと扮装姿でのツーショットが、早くも21日
発売の「ぴあ」に掲載されています。
インタビューによると萬斎さんは60歳の役だそうですが(戯曲まだ未読)、
相当パワフルな老将になりそうです。
それにしても今月萬斎さんはアメリカ公演を挟んで月末までほぼ地方での
公演が続く日程、菊之助さんも今月は玉三郎さん、海老蔵さんと松竹座
舞踊公演中ですから、ビジュアル撮影はすごいスケジュール調整の賜物
だった事でしょう。
LAWSONチケットサイトに「わが魂は輝く水なり」のイメージビジュアルが
公開されていましたが、予想以上になかなかびっくりの迫力です。
萬斎さんは、座って体をかなり捻って刀を抜きかかる殺気溢れる構えで、
堤さんか真田さんかと言う雰囲気の髭顔。
その後ろに、息子役の菊之助くんが、全く違う雰囲気、着流し風のなりで
涼しげに立っています。
蜷川さんの芝居で言うと、「将門」のポスタービジュアルにかなり近いかな。
どちらも清水さんの時代もの作品なのでイメージが似てくるのかも知れません。
ちなみにe+のTheatrixサイトには蜷川さんの動画メッセージがアップされていて、
蜷川さんが、菊之助くんと萬斎さんが同じ舞台に、それも現代劇(古典でない
と言うニュアンス)で共演が凄いと言うのと、とにかくセリフが明瞭な役者
さんを揃えたとおっしゃってます。
確かに秋山さん、長谷川さん、廣田さん、津嘉山さん、大石さん、二反田
さん、神保さんと台詞、そして声が印象的な役者さんが揃っています。
あとは伝芸畑の主演二人がいかにそれに拮抗できるか、どんな化学反応が
生まれてくるのか、と言うあたりがとても楽しみです。
歌舞伎チャンネルの三津五郎さんのインタビュー番組で言っていましたが、
息子の巳之助くんに続いて、お嬢さんが舞台デビューだそうです。
芸名は守田菜生さんとして、4月の日生劇場の、亀治郎さん主演の
「風林火山」に、信玄の愛妾となる由布姫役だとか。
松たか子さん、寺島しのぶさんなど見ていると、歌舞伎役者さんのお子さん、
特に女の子は立場的に逆に強く役者を志向するのかもしれませんね。
松本白鸚二十七回忌追善と銘打っての公演なので、当たり前ながら苦手の
高麗屋親子大活躍興行の中、今私としては絶対見逃せない吉右衛門さんが
「積雪恋関扉」に出られると言うので、昼の部を拝見に。
「積雪~」の前に「車引」。
さんざん見ている演目ですが今回は松王・橋之助、梅王・松緑、桜丸・
錦之助の組み合わせ。
歌舞伎座本興行の「車引」がこのメンバーまで年齢が下がってきたか~と
言うのが実感ですが、長くベテラン勢のを見慣れていると、何か皆セリフが
生々しい感じがします。(種太郎の杉王も含めて)
また余り見慣れないせいかもしれませんが、橋之助さんの顔が、も一つ松王の
隈取りにしては迫力がも一つかなぁと。松緑の梅王は
なんかビジュアルが金太郎系。叫び過ぎでセリフ判らなかった…(こちらは
3階なもので)。
3月号の別冊付録に「歌舞伎若手七人衆BOOK」が。
男女蔵、亀鶴、七之助、勘太郎、獅童、愛之助、亀治郎の「浅草歌舞伎」
メンバーが総出。
巻頭特集は「女を鍛えるおケイコ道」で、田中麗奈さんが登場してます。
田中さんと言えば、藤沢周平原作、「深呼吸の必要」「月とキャベツ」の
篠原哲雄が初めて時代劇を監督する「山桜」に出演だそうです。
相手役は東山紀之さん。
こちらは春公開。
でも正直藤沢作品の主人公はJ系の俳優さんのキャラクターじゃ
ないと思うんですけどね。
海老蔵さんの記者会見があったようです。
ニュースソースはデイリーなど。
目玉は、海老蔵さんの「夏祭」、団七とお辰の二役。
なんでも海老蔵さん意外にも舞踊(「紅葉狩」みたいな)での女形はやって
いても、セリフのある女形は初めてなんだとか。
(とすると「俳優祭」の『白雪姫』での<鏡の精>は珍しかったんですね~)
勉強好きで研究熱心な海老蔵さんの事ですし、あのビジュアルでの団七は
かなりかっこ良さそうですが、女形の方は「紅葉狩」の時の様にやり過ぎて、
妙に凄みが効いて怖くならなければ良いけど。
あとは「暫」もやるようですが、どうも新聞サイトには「讃岐うどん」の
話ばかり取り上げられています
とかなんとか言っても、今や「こんぴら」チケットはプラチナ状態で、まず
入手困難らしいので、心配することでもないんですけどね(複雑)
どちらもスカパーですが、歌舞伎チャンネルでは去年の納涼歌舞伎で上演
された「通し狂言 裏表先代萩」、そして「俳優祭」から平成元年の
「歌舞伎ワラエティ〜仏国宮殿薔薇譚(べるさいゆばらのよばなし)」に、
初世辰之助(今の松緑のパパ)の「鳴神」。
シアターテレビジョンでは、堤&深津版の「キル」など野田作品をインタ
ビュー付きで、また年末話題になったイプセンの「野鴨」が早くも登場。
WOWOWでは再放送ですが、橋本さとしさんが出た「噂の男」など。
ま、この時期はアカデミー賞を含めて映画賞絡みで、過去受賞作品がどっと
オンエアされるので、映画放送も要チェック。
さらに3月公開のダニエル・クレイグさま出演の「ライラの冒険〜黄金の
羅針盤」関連番組もあるのでなんだかんだとチェックが多そう(毎月ですが)。
どうも4月5月の萬斎さんのスケジュールが疎らだなあと思ったら、
なんと蜷川さんとは久しぶりににタッグの「わが魂は輝く水なり」に主演
だそうです。しかも共演に菊之助くん。
(しかし、菊之助くんが息子役っていうのは、実際の年齢10歳くらいしか
違わない筈なんで、ちょっとショックだな・・・まさか萬斎さん老けメーク?)
舞台は源平時代との事ですし、主演が二人伝統芸能系の人となると
相当雰囲気が濃くなりそう。
また共演にも秋山菜津子さん、長谷川博己さん、廣田高志さんに、
「ハムレット」で萬斎さんとも共演された津嘉山正種さん、神保共子さんに、
かつて天才子役で知られた邑野みあさんと揃っています。
最初イメージは「子午線〜」を連想しましたが、清水作品となると
雰囲気はもうちょっと狂気系に傾く・・・?
にしても、現時点で歌舞伎と狂言において、華がある、所謂「スター」の
主演共演、これはチケット取り気合いを入れなくてはなりません!
速報情報はコクーンサイトにて。
15日の玉三郎さんの回は、周りにも見た人がたくさんいてかなりいて、その
注目度の高さを実感しましたが、なにより玉三郎さんの信念と美意識に
立脚した、歌舞伎への情熱には改めて頭が下がりました。
それにしても新作出そうって言うにも、やっぱりあの稽古期間でやってのけ
ちゃうんですね〜。
「情熱大陸」で亀治郎さんも言ってましたが、歌舞伎役者さんって凄い
能力の持ち主の集団ですね。
シネマ歌舞伎「研辰」の公開日に勘三郎さんが挨拶に出演された
映像が流れましたが、スポーツ報知の記事によると、今年の夏の
歌舞伎座「納涼歌舞伎」で、久しぶりに中村屋と野田秀樹さんの
タッグでの新作が上演されるとか。
前に二人の対談で「NODA MAP」で上演した野田作品を勘三郎
襲名興行で歌舞伎
向けにリメイクすると言う話を聞いた事がありました(結局最終的には
「研辰」再演になりました)が、あれが実現するか、または従来のような
歌舞伎作品の読み直しになるのか、楽しみですが、野田さんは6月に
イギリスで「現代能楽集Ⅳ」上演があるので、今年も野田さん、
八面六臂の活躍ですね。
第二部の演目は「金閣寺」と「切られ与三郎」。
亀治郎さんがどんな雪姫を演じるのか、また完全な上方の役者さん
である、愛之助さんが、完全な江戸の男ぶりを見せる与三郎を
演じるのか、が眼目。
亀治郎さんは決して背も高くないし、あごのラインは若くてきれいな
女形さんというのとちょっと違ってもの言う感じだし、何より柔らかい
タイプよりも、第一部のおとくとかの方が似合うタイプ。
(最近だとすっかり「十二夜」の麻阿がキャラ、なんて思ってしまいそう
ですけどね)
その亀治郎さんがどう究極の御姫様を演じるのかなと思っていましたが
さすがに器用、さすがに勉強熱心で完璧主義と思わせる見事な雪姫
でした。インタビューを読むと、今回は雀右衛門さんに習ったそうですが
そう言われると、声とか、首の動かし方とか、雀右衛門さんに似てる
感じがしました。
結果は来月上旬出るそうです。13日の読売新聞朝刊に
ノミネート結果が掲載されました。
以下の通り。
作品賞:「殿様と私」、「審判」(世田谷パブリックシアター)
「コンフィダント・絆」「CLEANSKINS~きれいな肌」
「THE BEE」
男優賞:北村有起哉、坂田藤十郎、たかお鷹、野田秀樹、
橋爪功
女優賞:池内淳子、笹本玲奈、奈良岡朋子、堀内敬子、
松たか子
演出家賞:鈴木忠志、鈴木裕美、丹野郁弓、野田秀樹、
松本修
スタッフ賞:伊藤雅子(美術)、宇野誠一郎(音楽)、
小山博道(舞台監督)、原田保(照明)
松井るみ(美術)
印象としては、ベテランが、もっというと、大ベテランと言われる
方が多くノミネートされているなということと、「THE BEE」「審判」
「ロマンス」「片づけたい女たち」「国盗人」と世田谷パブリック
シアター&シアタートラム上演作品が多くノミネートされているな
ということ。
おそらくは野田さんと「THE BEE」関連が受賞を独占することに
なると思いますが、発表が楽しみですね。
あれこれ用事が前後に詰まってしまって、結局なんとか
目玉と思っていた「一條大蔵譚」と「けいせい浜真砂」だけ
見ました。
この1月は東京だけで4劇場で歌舞伎をやっていることもあってか
土日の割には割にいつもよりは空いている感じ。
「一條大蔵譚」は、なんといっても吉右衛門さん。
ぼんやりと日を過ごしているふりをしている大蔵卿が、実は全く
まっとうで、さらに公家だが武家の血も引いていて、という厄介な
役どころですが、完全に陽性に傾く、勘三郎さんのとは違って、
吉右衛門さんのは、やはりそこが歌舞伎でいうところの「ニン」という
やつでしょうか、出からすでに大蔵卿が決して能天気な人物なのでは
ないということが分かる感じがします。公家言葉と武家言葉、そして
能天気なふり、というところの変わり目がくるりくるり、ちょうどスイッチが
切り替わるように変わるのが、ものすごく快感でした。
周りもすごく役者さんが揃っていて、安心して見ていました。
(女小姓役で芝のぶさんが出ていましたが、見事にきれい!)
そういえば、私、先月の国立に吉右衛門さんが出た「松浦の太鼓」でも
同じような事を書いていますね。
とにかく、今の吉右衛門さんの芝居はとても心地よく拝見できます。
休憩をはさんで、久しぶりに拝見する雀右衛門さんと吉右衛門さんの
「けいせい浜真砂」。ぼうっと見ているとたった10分そこらで終了、
すごいセットとそのせり上がりの他にはさほどのストーリーの展開も
何もないので、「なんだいまの?」と思ってしまいそうです。
雀右衛門さんが久しぶりに舞台に登場し、あのお年で(すいません)
見事な傾城姿を披露するということ自体が見るべきもの、という感じ
ですが、いや、にしても、声もかなり弱弱しく、ほんの数年前、
歌右衛門さんが亡くなられる前後、ほとんどの重い役の女役は
雀右衛門さんがこなしていらしたそういう印象が強かったので、わずか
数年で随分お年を取られたなというのが一番の印象でした。
NHKのドラマスペシャル。
たった45分枠でしたので、ずいぶん書ききれないところ、
ご都合主義的な部分もありましたが、単なる村おこし的内容にとどまらず
東京から戻ってきてしまった地元に埋もれてしまうことに抵抗を感じて
気負っている20代の女性(田畑智子)と、名門に生まれながら兄に比べて
才能に恵まれないと屈折している歌舞伎役者・亀志郎(尾上松也)の二人の
若者の心理がきちんと表現されていて、なかなかでした。
特に松也くんの現代劇は初めて見ましたが、すごくナチュラル、というか
非常に普通の20代の茶髪でちょっとつっぱったおにいちゃん顔なのに
いざ「弁天」となって、気付けてその衣装と顔になるとちゃんとやっぱり
歌舞伎役者の顔と声になるのが、見事に不思議でした。
ワキを固めるベテラン陣もさすがで、特に村歌舞伎の座長役の原田芳雄
さんと、亀志郎にぴったり寄り添う、長年のお弟子さん(じい、と呼ばれている)
役の藤村俊二さんが見事でした。
ラストはもちろん「弁天」の浜松屋の場面。ちょうど浅草歌舞伎でも
見てきたばかりだし、そのあたりも含めて、面白い仕上がりでした。
演目と主な配役が発表されましたが、個人的な目玉は昼の部最後の、
仁左衛門の伊左衛門、福助の夕霧という組み合わせでの「吉田屋」。
「吉田屋」で私が今でも一番印象に残っているのは、先代の勘三郎
さんの伊左衛門で、情けなさと可愛さが絶品で、これは愛嬌のある
勘三郎さんならでは、でした。
仁左衛門さんも先代のは拝見していますが、少し風情が違いますね。
どちらにしても、これは必見。
また夜には藤十郎さんの道成寺がかかりますがなんと藤十郎さんの
喜寿記念と言うから驚きです。
最初に亀治郎さんを見た頃の事を思い出していました。
ものすごく若いはずなのに、通をも黙らせる勢いの、そつのない
上手さの上、同年代にある華やかさというか、派手さがないし、
若干愛嬌に欠ける、生真面目な役者さんだなあと思っていました。
それが「十二夜」の麻阿の弾けっぷりに驚き、さらに内野さん主演の
はずの「風林火山」で結局、胡散臭さを含めて、内野さんに引けを
とらない存在感を見せつけ、さらに「歌舞伎チャンネル」での
「超まじかめ」では、どこまで本気なのか、おとぼけなのか
人の期待や言わせたいこと、やらせたいことを見事にはずして
しれっとしているのを見て、今度は不思議度が倍増していたの
ですが、この番組で私の印象は間違ってなかったとちょっと
確信しました。
以上、全部褒め言葉です。
「自分至上主義」というのは実に役者らしいですが、地方公演での
工夫などを見ていると、動物的勘以外に、その役者を客観視する
演出家、プロデューサー的な感覚が備わっているのを感じます。
もちろん言ったからにはそれを実現させる実力が備わっているのが
強みですね。
上演中の浅草歌舞伎、まだ未見の第二部の「金閣寺」、ちらっと
流れた映像ではかなり美しそう。見るのが楽しみです。
グランプリは順当と言うか、今年各賞総なめ間違いなしの「THE BEE」。
各賞は以下の通り。
舞台芸術賞:坂田藤十郎、平山素子、堀尾幸男、牧阿佐美、松たか子
寺山修司賞:北村有起哉
秋元松代賞:三谷幸喜
特別賞:中村梅之助
キリンダンスサポート:平山素子
授賞理由など詳細は7日付けの朝日新聞朝刊に、ぶち抜き2ページ、
写真入りで掲載されているので、詳しくは書きませんが、いずれも
なるほどで(ダンスだけはさっぱり判りませんが)、特に堀尾さんは、
いのうえさん(「朧〜」)、三谷さん(「〜絆」)、野田さん(「THE BEE」
日本版)と、いずれも気鋭の演出家の、しかも全て去年の代表作を
対象としての受賞ですから凄いです。
またファンとしては新人賞に当たる寺山賞を北村くんが受賞と言うのが
何よりです。
番組紹介番組「プレマップ」で「鞍馬天狗」のが流れているらしいと
聞いていましたが、やっと見ました。
また来週の「土曜スタジオパーク」にも生出演とのことですが、ラグビーの
試合中継の関係で、通常の14時からでなく16時からの1時間。
また「鞍馬天狗」開始の前の週の同時間に放送される「おシャシャのシャン」は
村歌舞伎にまつわる単発ドラマだそうですが、ラストで「弁天」をやる事に
なる東京の若者役は、さすがに素人には任せられなかったようで、
本職の若手歌舞伎役者、尾上松也くんが演じるようです。
こちらもちょっと楽しみですね。
今年の初芝居は、若手(といえるか分らない人も増えてきましたが)
役者が古典大役に挑む場になっている「新春浅草歌舞伎」
いつもはもうちょっと日数が経ってから行くのですが、今回は都合で
一部のみ2日目に行くことになって、実はちょっと不安もあったのですが
意外にと言っては失礼ですが、なかなか敢闘賞ものの熱演の
数々でした。
亀鶴さんのごあいさつの後、まずはつい先般歌舞伎座で吉右衛門さんの
見事な又平を拝見したばかりの「傾城反魂香~土佐将監閑居の場」。
又平を勘太郎、おとくを亀治郎という、ま、かなり上手いなというのが
想像のつく組み合わせ。
とにかく亀治郎さんが上手い。
ほんとうにこの人がついこの間まで、スキンヘッドにこわ~い顔して
「勘助、どうじゃ」と唸っていた信玄さんかとつい思ってしまうほどの
見事な?変身ぶり。
歌舞伎座で見た芝雀さんのに比べると、緩急とかかわいらしさという
のはちょっと感じられにくいですが、夫を思う気持ちと言うのが見事に
表現されていましたし、勘太郎さんも若いゆえに、なんとか出世したい
という気持ちが純粋に表現されているのが良かったです。
そうそう、将監に言われて花道をにらんでいるところ、こっちもずいぶん
しっかり見ていましたが、勘太郎くん、ほとんど瞬きしてなかったので
は?
また将監役の男女蔵さん、去年は老け役に無理があるなあと思った
んですが、今年はなんだか小ぶりな左団次さんがいるみたいで
なかなかでした。
そうそう、修理之助で出ていた細面の若い役者さん、誰かと思ったら
三津五郎さんの息子の巳之助さんでした。まだ固いですが声も良いし
背も高くて舞台映えしていました。眉と目のあたりはお父さん似ですが、
全体の顔の印象と長身のところはおそらくはお母さん似。
そんなはずはないんですが、急に大きくなって出てきたみたいで
ちょっとびっくりしました。
前半地味目だったのでどうかなと思いましたが、主役二人がやはり
見事でした。
新聞でも随分あちこちで書かれていましたが、
私のは超極私的贔屓目があるので、ずいぶん違う気がします。
まず伝統芸能系では、吉右衛門さんの超安定した円熟の
舞台が私のつぼでした。今年に関しては吉右衛門さんの
舞台ではずれなし。
特に、9月の「熊谷陣屋」11月の「傾城反魂香」、今月国立
劇場の「松浦の太鼓」は素晴らしかったです。
さて、舞台ですが、これは一応ランキング順で。
★「THE BEE」(野田秀樹演出/日本版、ロンドン版)シアタートラム
この濃密な70分は、今年随一のインパクトでした。
あれ以上長かったら息苦しさで劇場を出たことでしょう。
また日本版で主人公・井戸を演じた野田さんがロンドン版では
犯人の妻を演じたあたりはすごかったですね。
クレーマーとか、平凡なサラリーマンが突然通勤電車の
中でキレるとか、今や日常になりつつある今の日本と
人間の理性の中に潜む残虐性が、たった4人の役者で
表現されていたことが見事でした。
日本版の紙を使った演出(美術)は秀逸でした。
★「ひばり」(蜷川幸雄演出) シアターコクーン
これと11月の「カリギュラ」に共通するのは、蜷川さんが
珍しくフランス語の戯曲を演出したことで、最大の収穫は
岩切正一郎さんという、非常に現代的な感覚の翻訳家に
よる上演台本だった気がします。もちろん、松さんの
変幻自在で異常なせりふ量をものともしない凛々しさが
印象的でしたが、ジャンヌに対抗する伯爵を、橋本さとし
さんが演じていたのがポイント。横田さんも出てましたし
そうそう、ダメ男代表っぽいシャルルを演じた山崎一さんも
面白かったです(で、山崎さんは「リア」で道化に)
今月は歌舞伎座昼夜観たので、国立は諦めていたのですが、やはり今の
吉右衛門さんは見逃しては勿体ないし、さらに出し物が秀山十種のうちの
「松浦の太鼓」となると見逃す手はなし。
国立には珍しい見取りだったのと、直前でも土日祭日チケットが取れる
国立劇場の恩恵にも預かって、贅沢にも三等で幕見状態に見に行きました。
一言で言えば危なげない、練られたすっきりした舞台でした。
お目当ての吉右衛門さんは緩急自在、拗ねるのも喜ぶのも機嫌を悪くするのも
遠慮なしの子供っぽくも憎めない可愛らしい殿様・松浦鎮信を晴れ晴れと
演じてらっしゃいました。
また、松浦公の俳諧の師匠・其角役の歌六さんも、大名であっても俳諧の
面では弟子である松浦公に、遠慮なく物を言うセンスと衿侍を併せ持つ
優れた人物を厭味なく、また四十七士を代表する大高源吾役の染五郎さん、
冒頭のシーンは説明口調がやや単調でしたが、ラスト近くの討ち入り
報告は見事でした。
そういえば国立劇場がすごいのは、三等席からでも花道の七三が見える
事ですね。
あれはぜひ改築予定の歌舞伎座も取り入れて頂ければな・・・
昼の部はいつもの3階席。
でもほんとうは、昼の部こそ、花道近くが良かったかな。
まず、福助さんが時姫を演じる「鎌倉三代記」。
高綱に三津五郎さん、三浦之助に橋之助さんという組み合わせ。
高綱の装束が普通と違うというようなことで話題になっていましたが、
正直どうも私にはいま一つピンとこなかったです。
まずやはり姫様の福助さんの声がちょっとガラガラだったのと、動きが
妙にせわしないのと、そしてこれはもう仕方ないことですが、福助さん
のガタイが良すぎて・・・。
次が能「紅葉狩~小書・鬼揃」を元に玉三郎さんが新たに作った
「信濃路紅葉鬼揃」。
三津五郎&橋之助の文句のつけようもない見事さの踊り「粟餅」を挟んで、
定番中の定番「菅原~」から「寺子屋」と、遂にオール歌舞伎役者キャストで
歌舞伎座にかかった有吉佐和子の(と言うか、杉村春子の)代表作の一つ
(そう言えば、先月の「欲望~」も杉村さん由縁の作品でした)「ふるアメリカに
袖はぬらさじ」と言う毛色の違う2作品の構成で、なんと開演から終演まで
計5時間!の大長丁場。
いつも3階A席専門のわたくしですが、大変幸運の友達おかげで、今回は
1等のそれも前方花道近くが手に入ったので、いそいそでかけましたが
5時間となれば、それなりの席で正解でした。
ま、「ふる~」は全然花道を使わなかったのでちょっと残念でしたが。
まず「寺子屋」
海老蔵の源蔵が若い。っていうか、勘太郎の戸浪も若くて、バランスは
良く、また焦ったり悩んだりした揚句に、松王が自分たちを上回る思案を
していたのだというのが判る、という仕掛けとしては、若い方が見た目納得
できるものだなあというのが今回の発見。
ま、それにしても海老さんの声と節回しがどうもなんだか、あれなんで、
どうしてまたそうなっちゃうんだか・・・と本当にそればかり気になったのと、
戸浪と二人全体に動きがきれいに形を決めようとするあまり、どうも人形
みたいになっていたところがあったのがもう一息でしょうか。
勘三郎さんの松王は声がしゃくれるところが先代に本当に似てきました。
動きも泣き笑いもおみごとでしたが、ところどころしすぎる気配が。
福助さんの千代は見事。この福助さんはあとの「ふるアメリカに~」で
恐ろしい<変貌>を遂げることになるのですが・・・
また菅秀才役で出ていた子役は、去年の「伽羅先代萩」で、見事に
仁左衛門さん演じる八汐をやりこめる鶴千代君をよく通る声で演じて
いた下田澪夏ちゃんで、なんだかそれだけで微笑ましくなります。
踊りに関しては全くコメントできない私なので「粟餅」は省略
最後が(といっても、これで休憩途中に5分はさんで、70分90分の
大作。これだけでお金が取れます)「ふるアメリカに袖はぬらさじ」
伝統芸能、そして現在の演劇人へのインタビューを集めた単行本が
相次いで刊行されました。
「パフォーミングアーツに見る日本人の文化力」(水曜社)
2004年から今年まのインタビューを集めたもの。
私の興味のあるカテゴリーでは、まず萬斎さん、そして蜷川さん、
ギリシャ翻訳の山形治江さん、串田和美さん、中島かずきさん
などが載っています。
萬斎さんのは「国盗人」がらみの話が多く、どうやらまた次の
シェイクスピアものもお考えのご様子ですが、次は「悲劇」らしいので
となると・・・・?
本自体は国際交流基金のホームページに連載されたインタビューを
まとめたもの。
詳細はこちら
もう一冊は完全に伝統芸能の方のお話ばかり
「日本の古典芸能~名人に聞く究極の芸」 (かまくら春秋社)
河竹登志夫
こちらにはまず万作さん、そして歌舞伎からは仁左衛門さんと芝翫さん、
能の観世榮夫さん、文楽の吉田文雀さんと竹本住大夫さんなど
とにかくどの方も素晴らしい記憶力と細かい観察力の持ち主と本当に
驚かされます。
詳細はこちら
演舞場じゃあ海老蔵さんが一人で孤軍奮闘の「鳴神」、浅草では
若手が「傾城反魂香」やらやっていて、さらに本家・歌舞伎座は
ベテラン勢での「一條大蔵卿」(by吉右衛門)、「魚屋宗五郎」(by
幸四郎)、そして極めつけは、夜で団十郎で「助六」です。
「助六」、揚巻が福助で、意休が左団次ときたら、見に行かない
訳がありません(成田屋さんって好みじゃないけど、助六は別
なんですよね)
これで正月は歌舞伎座と浅草、昼夜と結構な通いっぷりに
なりそうです(チケットが取れれば、ですが)
詳細はこちら
☆杉村春子・太地喜和子舞台写真展
11/28〜12/11
銀座松坂屋催事場
入場無料
期間中、加藤武さん。八木昌子さんら生前の二人を知る人たちによる、トーク
ショー「想い出を語る会」も開催されるとの事。
詳細は公式サイトへ
☆三越所蔵 歌舞伎衣装展11/27〜12/3
銀座三越催事場
入場無料
こちらは和の雰囲気ついでに(正月も近いし)和テイストグッズの販売あり
1月の浅草歌舞伎のメンバーがそのまま移動、演目はここ数年の
浅草とか(「車引」「渡海屋」、「蜘蛛絲梓弦」)、夏の松竹座(「鳴神」)っぽい
ですが、とにかく若い。
一番は、獅童くんが12月から3か月連続で歌舞伎に出てることかも。
昼の部
「義経千本桜~渡海屋/大物浦」獅童・七之助
「高杯」 勘太郎・亀鶴・七之助
「団子売」 愛之助・亀治郎
夜の部
「車引」 勘太郎・獅童・亀治郎
「鳴神」 愛之助・七之助
「蜘蛛絲梓弦」 亀治郎・勘太郎・亀鶴・獅童
2/1~23
詳細は歌舞伎座サイト
まさに「顔見世」にふさわしい、幹部入れ替わり立ち替わりの総出演。
いわゆる「芝居好き」の私には昼は「傾城反魂香」と「御所五郎蔵」が眼目。
しかしにしても最近の「傾城反魂香」の上演の頻度はなんなんでしょう?
先月の三越で珍しい通しをやり、今月が歌舞伎座、さらに正月に浅草で
勘太郎&亀次郎の又平&おとく。セットの使い回しの都合なんてありえないし、
良い作品(場面)とは思いますがこう重なると「またか」の感あり。
ともあれ「土佐将監閑居の場」。
お目当ては無論吉右衛門さんの又平。
私は長年菊五郎さんをメインに歌舞伎を見てきましたが、最近は吉右衛門さんと
仁左衛門さんも安定感と安心感があって見逃せない感じですが、この又平も、
やり過ぎず、かつ表面的にならずで良かったです。
芝雀さんのこの手の女房はあまり見た記憶がありませんが、手堅い感じ。
ま、吉右衛門さんの又平に比べてちょっと若々し過ぎる感じはしましたが。
修理之助は錦之助。この人の前髪ありの役は、襲名の「菊畑」の虎蔵もそう
でしたが、妙になよなよしないのが私の好み。涼しげなビジュアルも含めて最近
チェック度急上昇中。
ともあれ期待通り「手練れ」の見事さでした。
歌舞伎座においてあったチラシで確認。
菊之助の両性具有の美しさ、翫雀さんのキザ系安藤英竹と、ますます
磨きがかかっていた亀次郎さんの麻阿、そして存在感が上がった錦之助の
大篠左大臣のアンサンブルをまた画面で見られるのは今から楽しみです。
詳細はチャンネル公式サイトへ。
先週、勘三郎さんが「徹子の部屋」にした時におっしゃってましたが、
来年はドイツで公演するそうです。
論理詰めの印象のあるドイツですが、理屈なんて超越する勢いもある
歌舞伎が果たしてどう受け止められるのでしょう?
ただし、いつだったか世田谷パブリックシアターで行われた
シャウビューネ劇場による「ノラ」は、意外にも私の眼には単なる
ヒステリックと自己満足が支配するものでしたが・・・・
心配していたら、ももぞーさまから情報。
今日付けで歌舞伎美人サイトに情報が出ました。
今年は一部二部で完全に演目違い。
一部は勘太郎の又平、亀治郎のおとくで「傾城反魂香」と
七之助の弁天、獅童の南郷、愛之助の駄右衛門による
「浜松屋」「稲瀬川勢揃い」
二部は亀治郎の雪姫に獅童の大膳で「金閣寺」、
そして愛之助の与三郎に七之助のお富で「切られ与三」
(見染、源氏店)という、演目。
久しぶりに勘太郎、七之助、獅童、亀治郎、男女蔵と
5人揃い、さらに鶴亀→(訂正)亀鶴と愛之助が揃って、かなり役にも
無理ない感じです。
個人的には前に確か「平成中村座」かなにかで見た気がする
七之助の弁天がかほど進化してるのか+愛之助の駄右衛門、
夜はやはり愛之助の与三郎が気になります。
・・って結局昼夜見ざるを得ない・・・
来年正月、演舞場は海老蔵を主役に据えて、夏、大阪で数日やって
怪我降板した際にも演じていた「鳴神」を含めた「雷神不動北山桜」を
新脚本のもと、通し狂言でやるそうです。
海老蔵が一人で鳴神はじめ粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王
5役を宙乗りつきでやるとかで、昼夜同一演目。
連日昼夜公演やるのはきつい内容なのか、夜の部が無い日が多いので、
勤め人には行きづらいですね。
2〜27日
一般発売は24日
詳細は公式
そう言えば、いい加減そろそろ「浅草歌舞伎」演目決まらないものか…。
なんと、亀治郎さん主役で「風林火山~晴信燃ゆ~」として来年4月に
舞台化されるそうですが、びっくりが二つ。
まず上演劇場。
歌舞伎役者が主役でなら、歌舞伎芝居でなくても(高麗屋さんは別ね)
たいだいは演舞場あたりで上演するのが常道かなと思いますが
(橋之助さんの「憑神」、海老蔵さんの「信長」など)、なんとびっくり!
松竹傘下どころか、前の月に内野さんが「ベガーズ」を上演するなど
東宝色ばりばりの日生劇場。
さらに晴信が亀治郎、板垣が千葉真一はドラマ通りですが、内野さんは
出ず(さすがに前の月に「ベガーズ」ではいくらなんでも)、勘助役は
なんと亀治郎さんが2役でやるんだとか。
ドラマなら亀治郎さんが歌舞伎でいない間も、別撮りして編集で一緒に
いるようにできましたが、勘助と晴信が対面シーンとか舞台ではどうする
のか激しく疑問…
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ま、この手のドキュメンタリーはどうしても批判的にはならない
ものなので、NHKの同じオペラ座公演を追った番組とさほど違いは
なかったですが、子供時代の話がちょっと出ていたのが興味深かった
です。
その子供(と言っても20代前半)の海老蔵(新之助)を演じていた若い
役者さんが若い頃の新之助というより、今の海老蔵がそのまま若く
なったようなほど、目鼻立ちが似ていて(スキンヘッドだし)ちょっと
びっくりしました。
エンドクレジットでそれが高良健吾(こうら・けんご)さんという若手の
役者さんだと名前が判りましたが、本当に歌舞伎役者さんと言っても
そうかも、と思うくらいくっきりといした顔立ちで印象に残りました。
歌舞伎座でチラシを入手。
玉三郎と最近一座を組むことが多い澤瀉屋一門、さらに中村屋に、
海老蔵さんが参加、と言う妙に派手目の座組みによる見取狂言。
演目はこんな感じ。
<昼>
鎌倉三代記(絹川村閑居の場) 三津五郎<高綱>
橋之助<義村>
福助<時姫>
鬼揃紅葉狩 玉三郎<鬼女>
勘太郎<山神>
海老蔵<惟盛>
水天宮利生深川~筆屋幸兵衛
勘三郎<幸兵衛>
橋之助<三五郎>
獅童<巡査民尾保守>
福助<おむら>
<夜>
菅原伝授手習鑑~寺子屋
勘三郎<松王丸>
海老蔵<源蔵>
勘太郎<戸浪>
福助<千代>
粟餅 三津五郎/橋之助
ふるあめりかに袖はぬらさじ 玉三郎<お園>
獅童<藤吉>
七之助<亀遊>
海老蔵<佐藤>
福助<マリア>
三津五郎<思誠塾 岡田>
勘三郎<岩亀楼主人>他
玉三郎さん、今月に続いて、杉村春子の当たり役に挑戦ですねえ。
この調子だと次は「華岡青洲の妻」か?・・・まさか・・・
しかし、夜は大古典「寺子屋」から有吉佐和子と振れ幅が凄い。
でもまるで八月の「納涼歌舞伎」を見るような、役者陣の二役
三役。ちょっと昼夜とも見てみたいかも。
(そういえば獅童くん、歌舞伎座は4月の錦之助襲名以来だ・・・)
仁左衛門と玉三郎での「怪談牡丹灯籠」の通しが私の眼目。
元は円朝の落語で、文学座で新劇としても上演された作品の
歌舞伎化
(再演。文学座版は当然、北村和夫&杉村春子コンビ)
にしても、能、狂言、文楽、落語と歌舞伎はなんでも取り込み
自分達のものにしてしまうから歌舞伎って凄いです。
で今回の「牡丹灯籠」ですが、まだ開幕から日が浅いせいか、
人情話の肝でもある会話がまだ(玉三郎さんでも)どこかぎこちないし
弾まないのがもどかしい感じでした。
またそこに絡む、源次郎とお国(吉弥さん、古風な色気を見せて
魅力的な造形!)の欲と色が起こした悲劇も、錦之助演じる源次郎に
まだ欲得にとりつかれた悪党ぶりが薄いし、事の発端の新三郎と
お露も出番が少ないせいか、印象がもう一つで、全体に人間の
(幽霊より怖い)業の濃密さより笑いばかりが先だった感じかした
のがちょっと期待外れでした。
もちろん仁左衛門さんと玉三郎さん演じる、しがない夫婦の、貧乏時代の
情愛深い生活と、金が手に入ったばかりに過去を抹殺しなければと
遂には妻を殺す羽目になる夫・伴蔵と妻・お峰のすれ違い、妻を殺して
おいて伴蔵が叫ぶラストまで、妙に生々しく見せた芝居は見事でしたが。